実家で家事もろくに手伝わず過ごしていたが一人暮らしを始め、年末だしそろそろ大掃除でもするかなあと思った人が買うべきは重曹とクエン酸では断じて無い。
あれはもっと日頃からの家事経験値と家事レベルを積み家事体力がある人が手を出すものだ。掃除機とクイックルワイパーだけなら、さすがにね、まあたまにはね、みたいな部屋のあるじが、重曹水をぬぐった雑巾をはたして清潔にしまうだろうか? 使用後の霧吹きを果たして洗って乾燥させて保管場所を整えられるだろうか? ほこりの目に見えてつもったその棚をなんとかするのに、何回雑巾を洗わなければならないのだろう?
手付かず汚部屋の正解は、ありとあらゆるタイプのクイックルワイパーと、使い捨てのビニール手袋だ。
ほこりを吸着するふかふかした乾いた紙のもの。床をピカピカに磨くウェットタイプ。気合い次第でワックスを塗れるもの。
台所周りの、しつこい油汚れ用。拭いたあとそのまま食べ物が接しても大丈夫と謳われているもの。
クイックルワイパーブランドに限らずとも、ダイソーのやつでもドンキのやつでもいい。家中のありとあらゆる場所に、それ用のクイックルワイパーがせいぜい数百円で売られている。それで、拭いて、使ったら捨てる。
トイレを綺麗にしたかったら「トイレ用」って書いてあるやつで拭く。フローリングは「フローリング」って書いてあるやつを使う。後片付けはごみばこぽい。以上だ。
ルーキーには汚れの種類に応じて重曹をふりかけたり濃いめの液を作ったり酸とアルカリを使い分けたり、そういうのはまだまだ早いのだと自覚をしてくれ、過去の自分よ。
では、皆の者もピカピカのお家での年末年始を。