8月15日になると思い出すことがある。
昔、飲み屋で仲良くなった人がいた。それはそれは、とても優しく、気持ちのいい方で。
幼いころから親は、子供の私にさえも選挙で誰に投票したのか絶対教えてくれなかった。
理由は聞かなかったけれど、そういうものだと思って育ってきた。
ひとりひとり思いの丈をマイクを使ってみんなに伝える、というイベントだった。
反戦集会といっても、いろんな価値観の方が集まっていたようで、
「戦争反対」だけでなく、「○○(政治家)は辞めろ」とか「発電は全部風力にすべき」とか「資本主義は限界だ」とか主張する人も多くいた。
まず反戦って反与党なの?反戦って反原発なの?反戦って反資本主義なの?
要は、
「政府は原発は安全だと言っていたのに、結局ドカーンと爆発した。
今でも福島では放射能が垂れ流しで人も住めない。だからあれほど言ったのに。ざまあみろ。」
ということだった。
その主張に対して、会場では拍手が起こり、歓声が上がった。
正直、ついていけないな、と思った。当然、そういう主張もあっていいし、否定はしないけど、私の考えと違うな、と強く感じた。
「実際に被災して、まだ家に帰れていない人たちが、こういう主張を聞いたら、どう思うのかな。」
そう考えると、その場にいるのが辛かった。
政治について深く考えることを棚上げし続けてきた自分が初めて感じた衝撃。
結局、誘ってくれた飲み友に丁重な断りを入れ、途中で帰ってきた。
飲み友はその日以来、私に対して政治的な話を一切しなくなった。
だけど、やっぱり優しく、良い方なので、今でも仲がいい。
きっと考え方が違う私の意向に配慮してくれているのだと思う。(いつもありがとう。)
あーあ、みんな幸せになるといいのになー。
権力がやってることは全部悪って人たちが一体感を感じる為のイベントでしかないからな 反戦って 戦争の脅威ってのは今のところ北朝鮮が一番のリスクなのはいうまでもないけど そ...