2017-08-11

わたし高橋優との出会い

そのとき、毎月10人以上辞めていくようなブラック企業で働いていました。

毎日自分全否定されるようなことを言われながら、それでも頑張って結果を出そうとしていました。

やることが多すぎて抱えきれないのに、いつも上司意味不明なことばかり言うので、頭がおかしくなっていたんだと思います

視野がめちゃくちゃ狭くなって、食べることだけが楽しみになっていました。

あるとき終電で帰って、たまたま駅の近くのラーメン屋に入って、ラーメンが来るのを待っていました。

その間に、有線から高橋優の「さくらのうた」が流れてきました。

歌詞メロディーから、てっきり恋人との別れの曲だと思っていたんですね。

から「何でこんなときにこんな悲しい歌を聞かなきゃいけないんだ」と思いながら、黙々とラーメンを食べていました。

帰り道、「わたしは何でこんなに頑張っているんだろう」とものすごい虚しくなっていました。

何も報われなくて、自分を好きになれなくて。

結果を出しても認めようとしない会社なんて、誰も好きになれるわけがないんですよね。

なぜ求められるばかりなのか。

何も与えてくれないじゃない。

わたしは、すべてを憎んで仕事していました。

さくらのうた」の歌詞を覚えていたので、家に帰ってYouTube高橋優のことを調べていたら、「明日はきっといい日になる」とか「福笑い」もこの人だったのかと知りました。

テレビを見る時間がないから、雑誌インターネットインタビューを読んで、「いい曲作るなぁ」と感動して。

好きな声で、好きな曲で、過去の曲も聞いているうちに、少しずつ生きる希望が湧いてきました。

音楽がこんなに染みたのは初めてでした。

それから会社を辞め、既婚者の彼とも決別し、新しい道を歩き始めました。

プライベート時間がとれるようになったので、ライブに行ったり、登山をしたり。

いまは、外出が楽しい毎日を送っています

ブラック企業で働く女性自分を好きになれないから、なかなか何かを好きになるのは難しいです。

もちろん、ミュージシャンから直接会えることはないです。

でも、何かを好きになるだけで自分の今いる環境を冷静に見る機会ができるんじゃないかな、と思います

いつも「どうやって死のう」とばかり考えていたわたしでも抜けられたので、ぜひそういったものを見つけてほしいです。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん