「ど、どうしたの!?」
前の席に座ってる先輩が驚いている。
自分の頬を涙が伝うのがわかった。
ただパソコンに向かって仕事をしていただけなのに、涙が溢れるように出てきた。
「自分には合わないな…大丈夫かな…」という気持ちが強かった。
だけども、なんの能力もない俺は割り当てられた仕事をこなすしかなかった。
でも自分に言い聞かせてた。
本心ではそう思っていないけど、何とかそう自分に言い聞かせて、
近所の古い銭湯へ行って、大きな湯船に浸かるのが至福の時だった。
頑張って気分転換をしなければと思っていた時はほぼ毎日仕事終わりに銭湯に駆け込んでいた。
泣くというよりも涙が溢れてた。
その次の日は、そう、冒頭の日だ。
どこも予約がいっぱいだそうだ…。
一週間後、二週間後、果ては一ヶ月後なら空いてますよ、と。
そうして何軒も連絡した後にようやく診てくれるところが見つかった。
会社を休んでも心は晴れたり、曇ったり、
はたまた土砂降りだったりする。
頑張ろうと思えた次の日に、「…死ぬか」と思っていたりする。
いつ復帰できるかもわからない。
でも幸せになりたいなぁって思うんだ。
母親をこれから先も旅行に連れてってやりたいなぁって思うんだ。
でも、もう…限界なのかなとも思うんだ。
仕事中、涙があふれそうになることはよくある。 悲しいわけでもないのにな。パニック障害だそうだ。 実際涙があふれたことはないが、必死で耐えるし、どうにもならなかったらトイレ...