2017-02-28

一神教は異教徒侵略するが多神教は慈悲深く寛容で宗教戦争は起こらない」www

 反ムスリム運動の中心となったのが、僧侶のウィラトゥー師である

 彼は「仏教徒テロリスト」として、米国ニュース雑誌タイム」の表紙を飾った。急進派の仏教僧侶たちは「仏陀の九徳、法の六徳、僧伽の九徳」にちなんだ「九六九運動」と呼ぶ反ムスリム運動を展開。「ムスリムは妻を四人娶って子どもをどんどん産み、ミャンマーイスラム教で呑み込もうとしている」「無知仏教徒女性を騙して結婚し、無理矢理イスラム教改宗させ、仏教徒女性としての権利を奪っている」と説法を繰り返した。

 仏教徒ロヒンギャに対する偏見根深い。軍事政権弾圧された民主活動家人権派を自認するジャーナリストの口からも「ロヒンギャ不法移民」という言葉が当たり前のように飛び出すほどだ。

 筆者が昨年7月最大都市ヤンゴンで面会したリベラル派の僧侶に「慈悲と寛容を大事にする仏教の国だからこそ、ロヒンギャを受け入れたらどうですか」と促すと、彼は「ミャンマーには135の民族暮らしていますが、経済移民である彼らをその一つに加えることは絶対に認められません」と気色ばみ、「いわゆる『ロヒンギャ問題』は軍事政権違法行為が原因で起きたのです。軍事政権時代、ヤカイン州の入国管理担当者賄賂を受け取り、バングラデシュ人を違法越境させていたのです」と持論を展開した。

強姦、略奪、そして暗殺…ミャンマーでいま、何が起こっているのか(藤川 大樹) | 現代ビジネス | 講談社(2/3)

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