地球連邦宇宙海兵隊が開発した、過酷環境における機動歩兵用強化防護服。
外惑星における高低温・低酸素・放射線から人体を保護しつつ、戦車に匹敵する装甲とジェットパックを駆使した高い機動性の両方の実現に成功している。
パワーワードスーツ部隊は4人1個小隊を格納したカプセルで目標地点の超高高度に接近した強襲揚陸艦から降下、作戦遂行後集合地点に設置した脱出ポッドで母艦に帰還という戦術を採用する。
パワーワードスーツ両肩のアタッチメントレールには作戦内容に応じてミサイルを含む多様な武器を装備することができ、火力による意図しない同士討ちを避けるべく歩兵同士は互いに1000メートル以上の距離を取りつつ行動するため、味方の状態は母艦を経由したHUD上のコマンドメッセージでしか把握することができない。これにより、戦況が悪化すると機動歩兵は強い孤独感と恐怖に苛まれる。パワーワードスーツ部隊が宇宙海兵隊最強の部隊でありながら大量のPTSD患者を出す所以である。
PTSDにまでは至らなくても、作戦終了時の歩兵のストレスは相当なもので、「無人在来線爆弾」「フレンズ細胞」「野沢雅子におしめを取り替えられた大塚明夫」「機密情報は紙でやりとり」「ヤリマンボウが新潟に漂着」「民意に反して支持を集める」など意味不明の言葉を皆一斉に口走るのが当たり前の光景となっている。