あの物語の中で、「えんとつ町」というのはむしろ「狭い世界」です。
絵本程度のページ数で飽きてくる
このわずかなページ数の本を読むのがつらくなってくる、ということではなくて、
少ないページ数だからこそ、同じような絵柄のページが続くのがもったいないと思います。
作品には描かれていないことでも、作品の周辺情報(作者の考えや制作過程など)をもとに作品を読み解くのは、いたって普通の批評方法ですよ。ご存知ないですか?
「君の名は。」に対する「監督は高校時代に楽しい恋愛をしたことがない」の解釈が駄目なのは、それは事実と反するからです。
「ルビッチ=西野氏」と読み解いた根拠は、私は二つの「事実」(作者の好む服装、煙突掃除夫の制服)を挙げています。
もし、それが私の読み違いだというのなら、その根拠を提示してください。
そして、ルビッチはどのような人物なのか、あなたの解釈を示してください。
それもなしに私の評に対する評をしても、ただの難癖でしかなく、私の評は何らダメージを受けていません。
念のために言っておきますが、この物語に対する私の批評は、「私の解釈」の域をまだ出ていません。
ただし、あとがきで述べているような「作者自身の言説」、上記に挙げたような二つの客観的な事実などを根拠に、批評を組み立てています。
「私の好み」や「私の主観」を元に論じていません。
あの物語の中で、「えんとつ町」というのはむしろ「狭い世界」です。 言葉遊びはしなくていい 狭い世界で大きい面ができているのならともかく、主人公二人は迫害されるマイノリテ...