計算用PCを複数人で共有していた。windowsのOSが入っているので、個人用PCみたいにパーティションを入れてCドライブとかDドライブとかに分かれていて、でもそのCドライブは数十GB単位の容量しかないので、皆、そこにデータを保管したり個人の作業フォルダを置いたりはしないで使っていた。
ある日気が付いたら、見慣れない名前のフォルダがCドライブ直下に置かれていて、10GB以上の容量を喰っているのに気が付いた。明らかに自分と後輩が使っているものではないので、メールで使用者全員に「Cドライブに大きいフォルダ置いてるの誰ですか?外付けハードとかに移してください」と連絡した。
「Cドライブの容量喰ってるの誰なの?」
Nさんは一応先輩だけど、同僚とうまくいってなくていろいろ問題を抱えてる人だった。扱いが面倒なのはわかっていたので、下手に出て「どういうことですか?」と聞いたら、「おかげで計算が途中で止まったわ。どうしてくれんの?」と言ってくる。
そのときは何が起きてるのかよくわからなかったけど、少し考えて、「Nさんは計算が止まったのを自分たち(俺と後輩)のせいだと思ってるのか」と気が付いた。
何を勘違いしているのかもわからないので、「先日送ったメール見ましたか?僕は誰が容量を喰ってるか分からないから聞いてる立場ですよ」と答えた。
するとNさんは「お前が知らないならお前の後輩のせいだな、あいつは今何をやってるんだ」と言ってくる。
後輩が使っているプログラムも把握してたので、いや、違いますよ、と返信するついでに、
「誰なのか分からないけど、こういう名前のフォルダを誰かが置いてて、それでCドライブがパンパンなんですよ」と伝えた。
Nさんはこう返してきた。
「あ、それ、俺のフォルダだわ。ごめん」
誰もデータを保管してなくて、容量も切迫しているCドライブにデータを保管して、そこで作業していて、書き込める容量がなくなって計算が止まった、ということだったらしい。それで他人を疑っておいて、「ごめん」の一言。
呆れてものも言えない、とはこのことかと思った。
それと同時に、こんなことやってたら、そりゃ同僚ともうまくいかなくなるよなぁ、と。
自分も働くようになったけど、あそこまで協調の取れない人には出会わない。
勉強ができないとか仕事ができないとか、そういうレベルじゃなくて、何もないところから問題を起こす、そういう人を無能と言うべきなのかと最近になって思う。