2016-07-29

マイナンバー住基ネット

血税3兆円がムダに!?総務官僚が引き起こした、マイナンバーという名の「人災」 カードが発行できない、届かない… | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

ものすごい記事である。なにしろ、冒頭のマイナンバーカード発行に関するトラブルに関する部分以外に正しい箇所が一つも無い。((天下りの規模、とかの不確定情報を除く。))

専門家どころか、マイナンバー関連のニュース普通に追ってきていればそんなことは言わないような基礎的な部分から間違っている。

住基ネットとは2000億円を超える巨額の税金を投入しながらほとんど普及せず、しか情報漏洩など数々の問題を起こした天下の大愚策

現在発行されている住民票はすべて住基ネットを介して処理されている。普及しなかったと言えるのは住基カードである

ひょっとして住基ネット住基カードを使うためのシステムだとでも思っているのだろうか?

しかし、そんな住基ネットカード発行が'15年末に終了することが決定。総務官僚住基ネット利権がなくなることを回避すべく、起死回生の一計を案じる必要が出てきた。そこで考え出されたのが、住基ネットシステム活用して新しくマイナンバーシステムを構築するというものだったのです

住基カードが終了することが決まったのは、後継であるマイナンバーカードの発行が決まったかである時系列が全く間違っている。

簡単に分かることとして、マイナンバーカードという後継なしに住基カード廃止した場合電子申請による確定申告などが出来なくなるわけであるマイナンバーカードの発行が遅れたことで一番問題だったのは、次の確定申告に間に合うかどうかという点であった。

住基ネットシステムを無理に活かそうとしたために

マイナンバーとはそもそも住基ネットの「住民基本台帳番号」を直接使うのは危険からワンクッション置こうという趣旨で作られたものである

住基ネット接続するのは本来データを引き出すためである

住基ネットが使われていない」という間違った前提があるのでそんな発想になるのだろう。

なお、会社勤めの人は会社マイナンバーを提出したので分かっていると思うが、マイナンバー徴税管理に使われる。


こちらと読み比べるのも味わい深い。

血税1兆円をドブに捨てた「住基ネット」〜元祖マイナンバー、あれはいったい何だったのか? 【怒りのレポート】 | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

この記事では「住基ネットを捨てた」となっている。同じ編集部なら、こちらには訂正は出したのだろうか。

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