いやまあ正しいけどそうじゃないでしょ、と思う。
ミクロで見れば安易に借りて返せないって人がゴロゴロいてそこを個人攻撃したくなるのもわかるけどさ、
貸付金が回収できないのは全体として見れば基本的に貸した側が悪いんだよ。単純に与信管理と貸倒リスクの評価ミス。
普通の金融機関だとそこが厳しいし収益もあげなきゃいけないから貸し出せないところを、
JASSOは税金使って収益も求めないから低利率かつリスクを取って貸し出せていて、一定の貸倒は想定内だけど、想定以上に貸倒れているってのが現状でしょ。
自分で頑張って返した人は文句言いたくなるかもしれんけど、マクロでみればそれって単なる確率の問題だから。個人に文句言ったって仕方ないよ。
で、そっから先の議論は若者の低収入化とか、就職予備校的な大学の存在意義とか、高卒と大卒の生涯収入の差とか、将来の奨学金の条件が厳しくなるとどうだとか、
そういう議論をしないといけないわけで、借金は返しましょうって叫んだって一片も解決しないことだらけだよね。
奨学金を借りてきちんと返せているのは能力に恵まれて環境に恵まれた、今の日本では比較的幸運なことだってのを忘れちゃいけないと思う。