40近くになって初めて営業に配属された。それまではずっと開発、企画畑で過ごしてきた。内心営業なんて絶対やりたくないと思っていた。なんで客と言う理由だけでペコペコしなければならないのかと思っていた。
理由の1つ目は営業は人の心を取り扱う職業だと言うことだ。顧客は今何を考え何を欲しているのか、相手の立場はどこにあって、どのよう進めると相手は社内を通せて、何を提案すると相手の株を上げることができるのか。それを考えることはとても楽しい。
理由の2つ目は数字で成果が出る、見えるということだ。もちろん個人の訪問販売のセールスとは違って法人営業なので自分の案件が取れてもそれはチームの力、会社全体の力あっての獲得なのだが、今までやってきた仕事に比べると個人の力量インプットの成果へのつながりの割合が格段に大きい。そして成果を上げていると比較的自由である。成果が見えるので社内で仕事のできない奴に意味もなく威張られることも少なくなった。でかい案件がとれたときの脳内麻薬の出方は今までに味わえなかった快感だ。なお開発現場出身なので開発からあの営業氏ねよと言われる条件での受注はしていないつもり、、、ではある。
もちろん嫌な事も多い。サプライヤーにはどんなむちゃくちゃを言っても許されると思っている客や、合意時に安くするために削った仕様を後からあれもこれも押し付けてきて嫌なら次から他社にするとか、どうやっても負ける案件、自社の方が高い上に性能も劣っているのに営業が負けの責任を取らされるとか、日々のストレスを挙げればキリがないが、一応3年やってみて自分にはデメリットよりメリットが上回るように感じた。自分に合っていたと言うことなのだろう。
まだ3年とも言えるし新しい仕事が面白く感じているだけの可能性は大いにある。だが決して毛嫌いするような仕事ではないと思ったし、はてなには今でも営業を毛嫌いしている人が多いと思うので、営業と営業以外の仕事をやった自分が営業の魅力にフォーカスして書いてみた次第である。
営業に向いているひととそうでない人はいる。 向いてる人は増田みたいに感じるようになる。 俺は営業も管理も企画もやってきたけど、営業はつらいだけだったな。 たぶん営業に向い...