2016-05-11

酒類の安売り規制について

酒の安売り規制へ 取引基準従わなければ免許取り消しも(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00000005-asahi-soci

◎どうして酒類けが安売りを規制されなければならないのか?

酒類は他の食料品や一般雑貨とは違い、「未成年販売してはならない」という規制があります。この規制を厳格に実行できる業者でなければ、販売はできません。

販売者購入者を見極める必要がある、という点で考えれば、薬品類やタバコ同類であると言えます。この二つの品物は、国の規制価格が統制されていますね。

統制の是非は様々な意見があるにせよ、販売価格規制はさまざまな品物で行われています酒類に限った話ではありません。

企業努力で安くしてるんだからいいじゃないか

企業努力とはなんでしょうか?なぜまったく同じ商品が、お店によって価格が違うのでしょうか?

酒販業界において、企業努力とは、卸売業者に不当な廉売を強いることを意味しています。ある都市圏では、ここ20年ほどで酒類卸売業者の実に8割が、廃業事業整理、他社との合併によって業界から姿を消しています

「大量に仕入れて価格を下げる」と言いますが、大量に買ってもらっても儲けが薄ければ、卸売業者は潰れます。今回の政府への要請は、チキンレースに耐えきれなくなった卸売業者の叫びでもあるのです。

選挙対策献金目当ての施策ではないのか?

全酒協(全国酒協同組合連合会)の力は、みなさんが想像するほど大きくはありません。献金だって大したことはないんです。組合員一人当たりに換算すれば、数百円にも満たない金額です。

今回の施策自体、ここ5年ほどずっと棚上げにされてきました。早くやってくれ!と与党を動かすだけの力は、全酒協にはありません。陰謀論テーマになれるほど、酒販業界は大した業界ではないんです。

それに、皆さんの街に酒屋さんは何軒ありますか?お店では、何人ぐらい働いてますか?全国の酒屋さんが投票行動をまとめても・・・大したことはありませんよね。

現場からは以上です。

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