私は「半径11㎝の円の面積は、円周率を3.14としたとき379.94㎠」が正しい派。
理由は二つ。
1.算数で重要なのは「なぜ円の面積は半径×半径×円周率で出せるのか?」の部分だから。
2.有効数字という概念は子供に教えてもそのあとの発展がないから。
詳しく説明していく。
1.算数で重要なのは「なぜ円の面積は半径×半径×円周率で出せるのか?」の部分だから。
まず前提として、中学受験の算数は世間で思われているほど詰め込み勉強ではないことを知っていてほしい。
何故なら公式を丸暗記してそこに数字を当てはめて計算するという行為では、公式の暗記と計算力でしか結果に差が出ないから。
重視されるのは考える力ってやつ。
我々塾講師を子供に常に「なぜ?」を考えてもらって、その力を磨こうとする。
私が円の面積の出し方を教える時、「公式がこうだからこう計算するんだ」なんて教え方はしない。
円の前に長方形の面積の出し方をしてて、1㎝×1㎝の正方形の大きさを1㎠とする。
3㎝×4㎝を細かく切ったらそれが3×4で12個出来るから12㎠、ということを子供が解ってる前提。
書いてて面倒になったから細かいことは省くけどうまいこと子供と掛け合いをやって、大きさ1㎠、0.1㎠、0.01㎠・・・を用意して円に詰め込んでいって大きさ測ればいいよね。すると大体半径1㎝だと3.14、半径2㎝だと12.56になって~。
もしくはめちゃくちゃ細かくピザに切ったら三角形沢山に分けられるよね。その三角形の高さは半径、底辺の合計は円周になるから~っていう話からうまいこと円周の出し方にもってったりする。
円の面積は簡単なところだから、発展は少ないんだが例えば
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ee/29ac652bcf8c51576fff409ca74295af.jpg
こんな半径の長さが出ないタイプとかは公式丸覚えしててもわかんないよね。
2.有効数字という概念は子供に教えてもそのあとの発展がないから。
小学生でも説明すればなんで有効数字って概念が必要なのか、どう処理すればいいか理解することは出来ると思う。
ただそれがわかったからどうなの?って話。
私が有効数字を習ったのは中学の物理だったけど、そのあとに有効数字が確かに必要だなって場面がたくさんあった。
でも小学生がそれを知っても「で?これって何に使うの?」ってなってしまうよ。
以上、こんだけです。