2016-01-04

http://anond.hatelabo.jp/20160103224338

お嬢さんが目指してる大学学部から博士課程まで出て、研究職についた30代半ばの女です。官僚になった友人先輩後輩の女性も何人もいます

うちの父も私が高校のころから同じような心配をしていました。どうしても大学院に行くと譲らず、博士課程まで出て(父としては「出てしまって」)、大学就職し、自分の親世代男性研究者ばかりの職場はいり(父としては「放り込まれて」)、ドロドロした闘争もあったりしつつ、なんとかやっています。それこそ「仕事一筋でお高い女」みたいなことも言われたりしながら(笑)独身三十路まで来ました。

でも、この道でやってきて本当によかった! 人生、生きててよかったと思います仕事で苦しいことも非常に多いし、悩むこともありますが、やっていて本当に楽しいです。男ばかりの世界で、女性がやっていく意義というのも感じます。父は内心(だけでなく口に出すこともありましたが)息子じゃなく娘なのに、女なのにそこまでしなくていい、と思いながらも、それでも結局は私を応援してくれました。本当は反対したい気持ちを抑えながら応援してくれたことには感謝しかありません。結婚のことも親はずっと心配していましたが、三十路半ばまで来て、たまたま完全に意気投合する人と出会い結婚しました。

まり想像がつかないかもしれませんが、女性はやりたいことをやろうとしても、なかなか応援してもらえません。研究者になりたいとか、官僚になりたいとかだとなおさらです。「お前には無理」とか「嫁の貰い手がなくなる」とか「そんな生活幸せはない」とか、色んなところで言われ続けます。親が反対しなくとも、親以外の世間ほとんどに反対され、discourageされる。それが本当にずっとつらいことでした。きっとお嬢さんもこれから同じような目に遭うと思います。そこで、(心配気持ちはわかるのですが)親御さんだけは、お嬢さん目標を応援してあげてほしいのです。「お前の思うようにやりなさい」と言ってもらえるだけで、どれほど心強いことか。結果的に、官僚にならなかった・なれなかったとしても、自分の思う方向で力を尽くしてみたということが、別の方向に道を切り開く力になります

しっかりした志のあるお嬢さんを育てられてきたことは、本当に素晴らしいことだと思いますお嬢さん自分人生自分で支えられるように、ぜひ励ましてあげてください。

記事への反応 -
  • たまたま上手く行ったから言えるだけだよね。 あと博士課程まで行くなら親が学費&生活費出さなければならないだろうけど(全部奨学金やバイトで賄うのはキツいだろう)、 元増田...

    • 研究者やってる元増田ですが、お金はなかったので本当に苦労しました。 本当に爪に火を点すような貧乏生活で、このまま倒れて死ぬというくらい 研究以外のことで働いて、なんとか研...

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