夫婦別姓化を国連から勧告されたという本当か嘘かわからんニュースについてネット上で議論が起きているようである。
主に夫婦別姓賛成派が使用している主張の一つに「夫婦別姓は日本の伝統ではない。明治時代に云々」というのがある。
お前は馬鹿か、と。夫婦別姓論に伝統がどうの言い出すのは極めて不適切である。
なぜかと言うと、ではこのまま夫婦別姓が1000年2000年続いていたらお前は伝統だから夫婦別姓に賛成だ、と意見を変えるのか
ということである。伝統だから、伝統じゃないからというのは主題の本質とは極めて無関係だ。
それにもし伝統として続いていけば賛成だというのであれば、伝統になる過程の夫婦別姓を今潰すべきではないだろう。
逆に反対派が伝統だからというのも同じ理由で根拠にならない。賛成派も反対派もまず思い出さなければならないのは
日本では明治3年まで多くの国民が苗字を持っていても表立って使用しなかったという事実である。
そうであれば夫婦別姓も同姓もありようがない。
私は夫婦別姓論に反対だが、その大きな理由は子供の苗字が両親と統一しないからという感情論である。
この子供の苗字の問題は選択的であっても夫婦別姓を導入した場合に付きまとってくる問題であるし
なぜ妻が夫の名字に合わせなければならないのか!人権侵害だ!などという方がいるようであれば
私からは「別に夫に合わせる必要はない、現時点でも認められているのだから
妻側の苗字に合わせて結婚すればいいのではないか」という他無い。
この私の意見に対して論理的な反論は不可能であろう。なぜならこれは論理ではなく私が感情的に嫌だと思っているからである。