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もう10年以上も昔のはなし。私が高校3年生の時、体調が悪かったにもかかわらず、保健室で休ませてもらえなかった話。
私はこの事をよく就寝前の布団のなかで思い出しては、怒りでギリギリと眠れなくなるのであった…ここらでこのクソな思い出を昇天させたいと思う。
体育の授業中、お腹が痛くなった私は、保健室に行って休ませてもらう事にした。それまで無遅刻無欠席で健康そのものだった私が初めて保健室に行ったのはこの時である。
腹痛の為、フラフラになりながら保健室の扉を開けると、めんどくさそうに保健室のババア…いや、先生、が近づいてきた。
私はその時「あ、私は招かれざる客だな」と瞬時に判断した。部屋の中には、明らかに授業をサボっている派手めの女子生徒がふたり、机に腰掛けて、使用が禁止されているはずの携帯をいじり倒していた。全校生徒全員に開かれているはずの保健室が、常連のみが通う居酒屋のような、排他的空間、いけ好かない馴れ合いの空間へと成り下がっていたのだった。
ババア（むかつくので先生はよす）は、私に学年組と名前、あと生理中かどうかを訊いて、体操服姿の私を一瞥してから、
「その格好では、布団が汚れるから、制服に着替えてから来なさい」と言った。
は…？？
固まる私。
そんな話は、一応小学校から学校に通い続けていたが聞いたことがない。そして私の格好は体操服であるけれども、決して泥だらけだった訳ではない。体育館で、準備体操をしただけであった。汗のひとつもかいていない。洗濯したてのものを着ていた。
「なんで体操服じゃだめなんですか？」と訊いても「布団が汚れる」の一点張り、
ババアの後ろでは例の女子生徒がでかい声で喋っている。奴等は、保健室を「真剣10代サボり場」にしているに違いなかった。
私は腸が煮えくり返ったが「わかりました」と言って、保健室の引き戸ををぴしゃりと閉めて去った。
どんなに体調がわるくても、もう二度と保健室には行かないと決めた。
情けないことに、当時の私ができる抵抗はそれだけだった。
体操服で保健室のベッドに寝てはいけない決まりってマジで存在してるの？体育でケガしたらどうすればいいの？
ああ、全然だめだわ、腹立つわ、文章にしたところで昇天してくれない！この思い出！
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