そしてハッピーエンド
ふざけるなよ。
ロリ・ヲタ・プーの救えない男が救えないまま人生を終えるような漫画がラブやんだろ。
谷底へ向かって等速直線運動をかまして緩やかに死へ向かう姿を描き続けるのがこの漫画の売りだろうが。
それをなんだこの終わり方は。
崖の終わりが見えもうすぐ飛び降りるぞって瞬間、死へ向かっていたボロボロのハイエースから翼が生えて天へと駆け抜けていったようなラストは。
駄目人間が駄目人間なまま最後を迎えてそれでも少しだけ救われる話だ。
最強伝説黒沢なんだ。
それがなんだこれ大逆転じゃねーか。
ロリという童貞の理想郷に囚われ現実のチャンスを取りこぼすこともなく、プーとして冥府魔道を突き進みゆるやかに己の首に縄をかけるでもなく、ヲタとして生産性皆無のまま人生を終えるでもなく。
好きな相手を見つけて結婚して、ちゃんと仕事もして、ヲタクだけど生産性も常識も有る側として生きて……なんなんだよこの裏切り者はよ……。
思えば数年前からちょっとずつ歯車が狂ってきていたがそれでも俺は俺たちは信じ続けたんだぞ。
カズフサは俺たちを裏切らないって。
思えばNHKにようこそもさんざん引き伸ばしてリア充恋愛エンドだったな。
くそっ……どいつもこいつも読者をなめやがって。
漫画として綺麗に締めれば信用できる漫画家だと思われるってか、違うね。
読者を裏切らないことが大事なんだ。
"一般的な漫画"のセオリーを守ることじゃなく、"それぞれの漫画"のセオリーを守ることが大事なんだ。
綺麗で味気のない終わり方なんてモグラ野郎に漫画を習ってるド素人共に任せときゃいい。
15年かけて続いた連載が爆発オチ、それが俺たちの信じピロシだと……そう信じていたのに……