さて、先日発行されたサークル機関紙にも「団体の代表が3年間5回にわたって被災地の小学校や避難所に赴いた」との記述があった。現実は以前書いた長文のとおり、初年度に宮城県の数件の避難所に訪れ、2012年は宮城県の2箇所の仮設住宅に訪れただけである(2013年は定かではない)。海外の人を招いて趣味を披露するだけのイベントである。
確かに宮城県のみとはいえ被災地であって嘘ではないのだが、こういうことは宮城県下の何処かの施設でもその土地に住む人が日常的に行っていることのように思う。違いはせいぜい海外の人が来るか否かという話だ。ちなみに前回の長文で「東北を縦断するイメージ」と書いたのは、その活動名がそれを彷彿とさせるような大仰な名前だったからだ。
ついでにもう一つ、当時のことを思い出した。
この団体はイベント活動開始の折、その活動名をあしらったTシャツ(一色刷り)も販売していた。収入の一部は寄付に回されるという説明である。
価格は一着2000円送料500円でそのうち500円が支援のため寄付されるという話だったようだ(これについては当時も高過ぎるのではないかと思った記憶がある)。他方、別のイベントにおいてこのTシャツを来場者にプレゼントしたという記述も見つけた。こういう場合、刷った枚数の額だけ寄付に廻すのが普通だが、実際にそうしたのかは定かではないし、そもそも何枚刷ったのかもわからない。このTシャツは果たして必要な物であったのかという疑問があるし、大仰な活動名とTシャツ販売までして宮城県のみの活動に止まるというのは首をかしげる(これも団体側の勝手と言われればそれまでだが)。
こんなことを書いたとて粘着と思われるのだろうが、他人事ではないことを早々と過去の美談にするわけにはいかないのである。尚、例の科学史家については相変わらずである。
東日本大震災が発生してから半月ほど経った頃である。或る趣味サークルのサイト上で、被災地を元気づけるためのプロジェクトを立ち上げるという告知があった。内容は、趣味に関す...
趣味サークル団体で図書館業務を担う「科学史家」と復興イベント http://anond.hatelabo.jp/20150224190316 さて、先日発行されたサークル機関紙にも「団体の代表が3年間5回にわたって被災地...