買おうかどうしようか迷って結局買った。
2003年から2005年に銀杏ボーイズに私は心酔してたけど、当時切迫した気持ちでライブを見てた一定数の人間にとっては、とてつもなく重たい写真集だ。
人間関係につまずいた大学時代銀杏ボーイズに救われた。社会人になって毎日詰められて仕事嫌で、でも辞める勇気もなくて、そんなとき久しぶりに行けた戦争反対ツアーで救われた。結婚して、子どもが生まれて、気が付くと最後にライブに行ってから7年経ってた。そもそもライブしてないし、地方じゃやんないし、結婚したら自由に東京にも行けないし夜行バス漫喫とか学生時代以来やってないや。
それでも。銀杏ボーイズはずっと私の心の中心にいた。ずっと。日々の生活に追われて忘れかけてたこともあったけど。光の中に立っていてねは一年経った今でもよく聞いているし、YouTubeでぽあだむのPVをみて、ボーイズオンザランのPVに今でも気持ちを掻き立てられたりもする。
写真集。
銀杏ボーイズの12年間と私の12年間が、重なってとてつもなく迫ってくる。これは銀杏ボーイズの記録ではあるけれど、私の記憶の記録でもある。あの時あのライブで私は何を感じ何を考え何に励まされたのか。20代の私のルーツがそこにある。32歳になってしまったけどあらためて、写真を見てあの頃のどろどろした気持ちが、峯田のブログの更新を楽しみにしてた無邪気な気持ちがよみがえってくる。
そして4人そろった銀杏ボーイズと同時代に生きれたことを誇らしく思う。私は1985年のブルーハーツを知らないけど、銀杏ボーイズは最初から知ってる。大学時代に彼らを追いかけることができたのは、本当に幸運なことだったんだなとあらためて思った。