2014-12-01

プログラマを生むのは誰か?

プロジェクトAに配属されたプログラマのB君はプロジェクトオーナーのCさんとプロダクトを育てることになりました。

B君はちょっとおっちょこちょいだけどやる気に溢れる若者でCさんの望みを叶えるために毎日頑張っていました。

プロジェクトAは開発からN年の月日が経っておりコード悲惨な状況でした。

開発当初のエンジニアはおらず、B君は仕様不明コードに対し苦しい思いをしながらも日々カイゼンを続けていました。

テストもないこのプロジェクト、今何とかしないともう先がない。テストをかけるように改善しなくては!

しかし、B君の思いとは裏腹に数多くのバグが生まれます。思いもよらぬバグが。

CさんはB君のことを「バグばかり出す糞プログラマだな」と思いました。

そこに新規採用した経験値の有るプログラマDさんが登場!

Dさんは別のプロジェクトアサインされてから全然バグを出しません! すごい!

CさんはB君の代わりにDさんをほしいと思うようになり、そして異動させました。これで我がプロジェクトバグもなく推進されるであろう!

目論見通りDさんはバグを出しませんでした。

もうB君はいらないな。どこかに放出してしまおう! B君はプロジェクトEに放出されました。

それからしばらく月日が経ちました。

なぜかプロジェクトAは進みが遅くなりました。

Dさんは慎重派です。

既存の糞コードを触る場合は全て書き直すといって聞きません。

B君の3倍くらい工数要求してきます。 何もかも既存コードが糞だから安全のために仕方ないと言います

バグ全然出ませんが、Cさんはプロダクトとしてこれが良かったのか不安になります

一方B君はというと

テストレビューの整備されたプロジェクトFに配属されていました。

プロジェクトFのオーナーGさんとCさんがランチに行った時のことです。

C「B君の働きはどうですか?」

G「B君は素晴らしい働きですよ。譲っていただけて感謝しています

C「え!? 彼はバグばかり出すでしょう?」

G「確かに。 彼はバグが少々多いところはありますが、それを補って余りある勇気とパワーが有ります

バグレビューテストでどうにかなるのですが、やる気は人それぞれです。彼の勢いはチームにとって有益です。

バグはチームの責任ですから、彼一人がどうという話ではないでしょう」

C「なるほど。(プログラムチームの責任と考えれば確かにそうだな…)」

B君はくそプログラマだったのでしょうか?

  • バグ出すか出さないか、ってのはそんなに重要じゃない。 つか、誰でもバグは出すだろ。バグ出さないプログラマなんて見たことねー。 糞プログラマってのは読めないプログラムを書く...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん