じゃあオタク業界で働いている人はさぞ儲けているんだろうと思われそうだがそんなことはない。
というか、その真逆をいっているのではないだろうかと僕は思う。
知り合いの話ではあるが、
あるアニメーターは休日出勤や深夜の帰宅を果たしているのをよく見かける。
デザイナーをしている人は無茶苦茶な量の案件を投げられて、これまた深夜まで仕事をしていたりする。
まったくの赤の他人のラノベ作家やアニメーターなんて2年に1回ほど有名な人が死んで話題になる。
そして僕の一番の親友は、関東の同人誌印刷会社に勤務している友人は、年収が300万をようやく越える程度かつ昇給の見込みなし、多数の繁忙期と夜勤を抱えているという。
繁忙期中の残業の平均は5時間、コミケ前はそれが約3週間というのだから、まったくもって頭があがらない。
かのクールジャパン推進室(うろおぼえ)は、経済産業省にある。
確かにオタク産業は、これから輸出していくのによいものだろう。
だがしかし、少しは国内のオタク産業を支える人たちのことを考えてほしい。
「この仕事すごい好きなんだ。しんどいけど…天職だよ。でも、将来のことを考えたら好きだけじゃやっていけないんだ」
そう言って僕の友人は鼻をすすっていた。
どうかこれからの有力な残業の担い手たちを潰さない政策をたててほしい。
そして国に期待を抱くだけでなく、たくさんのオタクな人に、わりとオタク産業はギリギリなのだということを知ってほしい。