射撃やボウガンやダーツ、吹き矢等を想像した人はごめんなさい。
いわゆる人力で弓を引いて的に当てる、言うなれば弓系スポーツネタです。
弓系スポーツでは、数百人に一人くらいの割合で、必要な技術をあっという間に吸収する、まさに弓を引くために生まれてきたんじゃないかみたいな人に出くわす。
ではそのまま試合や審査でみるみる結果を残すのか・・・と思いきや、そうなる前にあっさりやめてしまう。
彼らに言わせれば
「弓なんて単純、というかグーッと伸びていってピッと離すだけの動作の、何が面白いのか理解できない。そんな簡単な動作に他の人が苦労しているのが信じられない。しかも苦労しているのに入れ込むのはもっと分からない」
確かに弓の引き方は、相手の出方による駆け引きも絡んでくる他のスポーツに比べたら、動作的には決まり切っている。
むしろどんな場所、どんな体勢からでも同じ動作をこなし的中させる技術と言っていい。
普通に立った状態、野山を駆けたりスキーで滑走した直後の心拍上がりまくり状態、競馬の追い込み並に疾走する馬を駆る状態、座った状態、伏せた状態、色々あるけど。
その核になる部分を苦もなく体得できてしまえば、あとは何もないと思うのも無理はない。
なので、そのまま行けば国体やオリンピックを目指せそうな、天才的人材が居着かないと。
もちろんこれは射法の先にある、弓を引くことの意義まで、うまく教えていくことが出来ていない、指導側の問題も大きいとは思う。
元来、弓は非常に強力な武器ではあったが、鉄砲が登場した数百年前に武器としての歴史は終わってしまった。
そこでスポーツとして再定義・再構築された弓をやることの意味は・・・という話に向き合っていくことになるんだけど、ちゃんと教えられてますか?みたいな。