2014-04-16

スポーツに才能ある人の残念な話

スポーツと言っても弓道アーチェリーの話です。

射撃ボウガンダーツ、吹き矢等を想像した人はごめんなさい。

いわゆる人力で弓を引いて的に当てる、言うなれば弓系スポーツネタです。


弓系スポーツでは、数百人に一人くらいの割合で、必要技術をあっという間に吸収する、まさに弓を引くために生まれてきたんじゃないかみたいな人に出くわす。

ではそのまま試合審査でみるみる結果を残すのか・・・と思いきや、そうなる前にあっさりやめてしまう。

理由は簡単すぎてつまらないから


彼らに言わせれば

「弓なんて単純、というかグーッと伸びていってピッと離すだけの動作の、何が面白いのか理解できない。そんな簡単な動作に他の人が苦労しているのが信じられない。しかも苦労しているのに入れ込むのはもっとからない」

確かに弓の引き方は、相手の出方による駆け引きも絡んでくる他のスポーツに比べたら、動作的には決まり切っている。

しろどんな場所、どんな体勢からでも同じ動作をこなし的中させる技術と言っていい。

普通に立った状態、野山を駆けたりスキーで滑走した直後の心拍上がりまくり状態、競馬の追い込み並に疾走する馬を駆る状態、座った状態、伏せた状態、色々あるけど。

その核になる部分を苦もなく体得できてしまえば、あとは何もないと思うのも無理はない。

なので、そのまま行けば国体オリンピックを目指せそうな、天才人材が居着かないと。


もちろんこれは射法の先にある、弓を引くことの意義まで、うまく教えていくことが出来ていない、指導側の問題も大きいとは思う。

元来、弓は非常に強力な武器ではあったが、鉄砲が登場した数百年前に武器としての歴史は終わってしまった。

そこでスポーツとして再定義・再構築された弓をやることの意味・・・という話に向き合っていくことになるんだけど、ちゃんと教えられてますか?みたいな。

実際問題、アーチェリー学生弓道(特に大学弓道)は的中に偏りすぎだし、社会人弓道は射の哲学に偏りすぎ。

自分のように「基本当たらなきゃ面白くない」程度に考えている社会人弓道家としては、そんな風に感じる。

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