2013-07-25

Googleは本気でAppleになりたがっている

少なくともスマートフォンでは。

昨年Googleが買収したMotorola Mobility(以下Motorola)のDroid UltraファミリーSoCであるMotorola X8には、Googleの野望が透けて見える。

Motorola X8の詳細は http://juggly.cn/archives/91084.html でも見てもらうとして、一言で言うなら

X8 ≒ 2013年のミッドレンジSoC(MSM8960T=2コアCPU+4コアGPU+LTEモデム)

  + 常時待ち受けの音声コマンドプロセッサ

  + 各種センサ制御プロセッサ(富士通ヒューマンセントリックエンジン相当?)

な、8コア()のSoCである。後ろ2つがMotorola設計

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と思ったが、よくよく考えると顧客IPと組み合せてカスタムSoCを作るってのはQualcommビジネスモデルじゃない。

Qualcomm戦略は、リファレンス存在LTEモデム武器Snapdragonを大量販売することだ。

Motorola = Googleは何らかの対価(単に金を積んだか、あるいは虎の子IPQualcommにも使う許可を与えたか)を払ってX8を作ったことになる。

これは今のMotorolaシェアからすると途方もない投資だ。

そして、この投資で得られるものは「SWと(SoCというローレベルからの)HWの協調設計」、つまりApple設計手法だ。

などのDroid Ultraファミリーの新機能はSWでも実現可能だが、待機時の消費電力が莫大になってしまう。

HWに手を入れて初めて、実現できた機能と言える。


GoogleによるMotorola買収後、新規開発された初のスマートフォンと噂されるMoto Xでも、このX8が使われる。

GoogleMotorolaを飼い殺しにする気なんてない。

自ら掛け金を上げて、廉価版iPhoneと同じミッドレンジを獲りに来ている。

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