2013-07-07

左翼こそレイシスト」論に対する左翼(?)の反論

確か、日の丸に×印つけてる韓国人スルーしておきながら、太極旗に落書きした日本人に罵声を浴びせてた気がする。

http://anond.hatelabo.jp/20130707222216

増田では、この種の批判をよく見かける。

左翼日本人に対しては痛烈に批判するくせに、外国人が同じ行為をしてもスルーする民族によって態度を変える左翼こそレイシストだ!」

という類の、いわば「左翼こそレイシスト」論だ。

しかしこうしたダブルスタンダードに見える態度をとる理由については、すでに説明がなされているので紹介する。




http://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama-hazama/20120822/1345648012

http://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama-hazama/20120822/1345648012#c1345698653

ここでは概ね3つの理由が挙げられている。

第1の理由は、日本社会に対する批判はそれが「われわれの問題」であるから行っているのだ、というもの

外国の出来事については「よそ様の問題」であってわれわれが口をはさむべきことではない、というわけだ。(われわれ自身のことについてはともかく)他人に対して不寛容な態度で接するべきではない、との価値判断も背後にあるものと思われる。

まり、「よそはよそ、うちはうち」「他人に優しく、自分に厳しく」である

第2の理由は、一部の国に対してのみ妥当するものだが、当該国の憂慮すべき現状を招いたのはわれわれなのだから受忍はやむを得ない、というもの

中韓の「偏狭」なナショナリズム日本の侵略がその形成に大きな影響を及ぼしており、われわれがこれを批判しても感情的に受け容れられないのは当然である。われわれとしては中韓の人々が自分の問題としてこれを克服するのをまつべきだ、というのである

まり、「自分でまいた種」であり「こちらが恨む筋合いはない」というわけだ。

第3の理由は、あらゆる問題について批判することが不可能である以上、「批判しないこと」が生じるのもやむを得ない、というもの

社会には無数の問題が存在し、その全てに関わっていくことはできない。そうである以上、各人の問題意識の所在や能力的適性――たとえば日本人であれば、日本の問題については情報も多く入手でき、言語の理解等において困難を生じることもないというようなもの――に沿って批判対象を選択していくことは仕方がない、というわけだ。

まり、「リソースは有限」ということである




この記事の書き手が左翼かどうかはいひとつはっきりしない。

しか左翼の賛同ブックマークが多いブログであるし、ここで述べられている理由について左翼からの異議も特に出ていないようであるから、ひとまずはここで挙げられているもの左翼の「ダブスタ」の理由であると考えてよいだろう。

左翼こそレイシスト増田氏におかれては、今回の紹介をふまえ、より充実した発展性のある批判を展開してくださることを期待している。

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