以前からずっと「家に帰ったらまずパソコンつける」のが習慣だった。ネット全盛のころ俺は高校生で、そのころからネットにずっぱまりで、同時に全然テレビ見なくなった。テレビが嫌いになったってより、単にそれより面白いものを見つけたから、って感じ。
あれから十年来。就職して、仕事とかプライベートでもいろいろしんどくて、今までやってた趣味とかも面白く感じられなくなって、今いろいろつらい時期なんだが、今日、家に帰ったら無意識にテレビつけてた。パソコンじゃなく。そしたら、なんとなく「家に帰ったら、とりあえずテレビつける」人の気持ちもわかったような気がした。
テレビって、とりあえずそこに「世間」を見せてくれる感じがある(本当の「世間」かどうかはともかく)。「何となく正しい感じの情報」を見せてくれる感じがある。今じゃネットの中の情報も、発信した後から後からどんどんツッコミが入れられて、どんどん意見も論点も散逸していくし、どんどんギスギスしていくし、「専門家」や詳しい人ほど、どんどん主張が精鋭化して読むのが嫌になってくる。あるいはツイッターのどうでもいいつぶやきとか自意識過剰のネタツイートとか、Facebook のほんとどうでもいい友人知人の情報とか。それに比べたら、テレビの「何となく正しい感じの世間」を、それも受け身でぼやーと受けている方がラクだし心地良い。
どうしてテレビはネットに駆逐されるのか | More Access! More Fun!
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=2091
って上のブログエントリーにあるけど、その「能動」もさいきん大変になりすぎてないか、嫌にならないか、って話です(関係ない話だけど Google リーダーも終わるし)。
だから上のブログエントリーにあるような「テレビをガシガシ見ている」「パソコンが使えない人」と、パソコン(というかネット)が使える人との差は絶対に埋まらないんだろうなあ、と思う。そのことの弊害とかは返信の人たちに任せます。じゃーねー。
人間結局、 誰かに決めてもらう方が楽なんだよ。 自分で選んだら、それがいいとはなかなか思えない。 自分の意見が一番!っていう自己愛の塊のような偏った人間でない限りね。 ...