2013-05-16

「手軽で身近な感動」商品に溢れる世の中で。

世の中には、手軽で身近な感動という商品が溢れかえっている。

親子の絆を深める感動の1日自然体験だとか、

結婚式のお涙頂戴感動ビデオレター。

「感動作ってます、感動したくありませんか?」

という押し売り毎日出会う。

サービス業も口をそろえて感動感動言いおる。

お客様視点サービスに感動しました?

親身に対応してくれたから感動しました?

オリンピック日本選手金メダル取って感動しました?

ミスチルBUMP名曲ライブで聞いて感動しました?

そりゃあもう、一杯感動してきた。

胸打たれて泣いてしまうこともあった。


でも全部、他人事じゃねーか。


自分人生を賭けて、魂を削って、

何かに全力で取り組んでる相手に対し、

その表面だけ便乗して、その苦労を共有した気になって、

「感動しました」「力をもらいました」って。

「夢を託す」?

子供が●●するのが夢です」?

夢を捨て、自分主人公じゃない人生を生きてる人間が、

カッコよく自分を肯定してるだけじゃねーか。

そんな人生を降りた大人達を見て、

子供が夢を追おうとするだろうか。

他人に手軽で身近な感動を見つけ出して、

満足しているだけじゃないか

自分お金を賭けて、プライドを、人生を賭けて、

魂を削りながら、心から血を流しながら、

本気で向き合い、全力でぶつかり、

何かに夢中に取り組んだ結果、

自分存在を揺るがすような価値観を得て、

気づいたら涙が流れてて、笑顔が溢れてて、

仲間と抱き合って、ハイタッチして…

そんな人生を変えるような経験

それが感動なんじゃねーの。

死ぬ直前に、本当にいい人生だったって思い出すのが、

本当の感動なんじゃねーの。

ディズニーホテルの接客に触れて、

感心していい気分になることもあるだろう。

親子の自然教室もきっと楽しいし、

結婚式ビデオレターで涙することもあるだろう。

好きな選手やチームが活躍したら喜ぶし、

好きなアーティスト音楽を聞いたら鳥肌も立つだろう。

でも、他人事の感動もどきで決して満足することなく、

自分自身の感動を追い求める人間でありたい。

本当の感動はその時まで取っておきたい。

  • 自分はまるっきり逆である。 仕事帰りにフラッと寄った商店街で、知人の子供が自転車乗る練習してるだけで どこが琴線に来たのか感動してウルウルしちゃった。   感動の押し売りは...

  • 超運が良いスーパー勝ち組を除いて、人生捨てずに子育てするとか無理だから。無茶言うな。

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