アクセス数4というのは、twitterでいうならばフォロワー数0みたいなもんで。それでも数年間ブログをコツコツと継続させていて、普段のようにひとり言の記事を更新したら、幸か不幸か一気に10万人が押し寄せてきたというわけだ。
もう彼は元には戻れない。
炎上を体験してしまった彼は承認欲求の奴隷になってしまう。また炎上を目当てに危なっかしい記事を書くだろう。
炎上は人間を容易に変化させてしまうのだ。10万のアクセスはそれほどまでに強力なエネルギーを持っている。
普通のブログが炎上するときには3通りある。一つは、作者がヤバい。もう一つは、ネタがヤバい。さらにもう一つは、作者も内容もちょっとずつヤバい。
作者がヤバいときは、2度目の炎上も可能である。同じようにすればいい。ネタがヤバいときは、2度目の炎上はほぼ不可能になる。ネタはすぐに枯渇する。作者もネタもちょっとずつヤバいとき、件のブログは、まさにこのケースだが、このときは2度目の炎上は不可能だ。
作者もネタもちょっとずつヤバいというのは、件のブログで言うならば、小学5年生の感覚とそれに対する作者の感覚もなんかおかしいということだ。そのおかげで賛否両論の意見が衝突して炎上が派手になった。ネタがヤバいと思ったら作者もヤバかった、ちょっとした奇跡のような記事なのだ。最近でいえば、SNSをディスる女子新入社員を観察してtogetterでまとめられたやつもこのケース。当然ながら、このケースは長くは続かない。
彼はもう元には戻らない。普段のアクセス数が4だとしても、一度でもアクセス数が10万を超えることを知ってしまえば、今度からはガードが固くなってしまう。ビックリしただけの話で、日本の未来を語ったり、絶望したり、虚しさに震えることはなくなるのだろう。そうなると、はてなブックマーカーは興味を失うし、賛否が片方に偏ってしまい、いくら内容が面白かっとしても今回のような炎上はしなくなってしまう。
だが、彼は求めてしまう。さらなる炎上を。さらなる注目を。しかし、それは成し遂げられることはない。炎上の奇跡に2度目はないのだ。
そして彼は承認欲求の奴隷になりさがってしまう。永遠に満たされない渇望にもがき苦しみながら痛々しい記事を書きつづけてしまう。
はてなに限って言えば、アクセス数よりブクマが重要かな? でも、はてなで目立ちたくない。という人は、悩ましい。 なぜかというと、はてなブログにidブロック機能がついたから。 は...