2004年。ネットで話題になっていた、町山氏による批判記事を見て、
村上隆という、オタクからひどく嫌われている芸術家がいることを知った。
(町山氏を知ったのもそれが初めてだった)
その後、村上氏のことをネットで調べ、ギャラリーフェイクの22巻も読んでみた。
村上氏に対する私の印象は、「オタク文化を剽窃する似非クリエイター」になった。
そんな印象が変わりだしたのは、2010年ごろだった。
Twitterやニコ動の番組を通じて村上氏の人柄や言論に触れたことで、
もしかして自分は村上氏を誤解しているのでは……と思うようになった。
芸術への興味がわいたので、放送大学で芸術の講義をとってみた。
芸術家や作品を語る中で、「作品の見方は自由。本当に優れた作品なら、誰にでも理解できる」
「芸術とは、天才が生み出す独創的な表現である」といった通俗的な認識が、
いかに幼稚で次元の低いロマンチズムにすぎないかが、繰り返し説明されていた。
この講義は本当に面白かった。物の見方が変わる快感を味わうことができた。
しかし、何より大きかったのはsukebeningen氏である。
絵の良し悪しがわからない私にも、sukebeningen氏の意見は、どうしても正しく思えてしまう。
美術を知らない私でも納得せざるを得ないほど、sukebeningen氏の言葉は鋭い。
とびきり強い正解を出しているように見えるのだ。
また、創作という営みについてのsukebeningen氏の考えを読まされるたび、
視界が大きく広がるような、頭の中がすっきりと晴れるような感動があった。
sukebeningen氏の言論を通じて、村上隆への印象が大きく変わることになった。
いいことばかりではない。
sukebeningen氏のおかげで、自分の意見を持つことが怖くなった。
村上隆やsukebeningenについてはよく知らないけど、 放送大学の青山教授の講義がおもしろいのは同意。 あれは見るべき。
村上隆と町山智浩の対決はぜひ見たい。 上杉とかどうでもいい。
sukebeningenと末代葉児が同一人物なのかどうか気になる。
ふm