京大だろうが東大だろうが、どんな大学であろうが、入試問題は印刷された"紙"である。一応、受験生は、試験開始の時刻にならなければ、問題を見る事は出来ない。
しかし、印刷された紙であるがゆえ、試験開始時刻前に、落丁や破れ、印刷不明瞭な部分が無いか、数量に問題は無いかの確認が必要であり、又、各受験生が控える部屋に適切に配布される必要があるので、かなりの時間が必要とされる。よって、試験開始時間よりも相当前に準備が終わっていないとならない。
そして当たり前の事ながら、試験問題は、人間が作っている。一応、受験生とは直接関わりが無い人間が、問題を作成し、問題を印刷し、さまざまな確認を行っている事になっているが、それがどこまで信頼できようか。今の時代、そこらかしこで流失があってもなんら不思議ではないし、故意に金銭目当てで流失している可能性は十分にある。京大は以前に入試問題の流出があった。
あくまでも可能性の話だが、試験開始時刻前に、入試問題を知る事は可能である。紙があるのだから。紙が人間に管理されているのだから。そしてその紙には驚くほどの価値がある。それが売られていない訳が無い。もちろん、薄利多売などがある訳も無く、かなり高価であり、かつ問題が発覚しないように少数に販売されるのであろう。
その事実を知ったものがいる。その事実を知り、内部告発を行ったが、事が事だけに黙殺された。警察や新聞、週刊誌も黙殺した。告発する組織すべてに、試験問題リークの恩恵に与った人間がいる為だ。そして内部告発者は殺された。
ある男は内部告発者の親友だった。証拠は全てそろっている。今年の問題を入手しているので間違いなく証拠にはなるが、親友と同じ行動を取れば、同様に殺されるだけだ。
男は考えた。飛ばし携帯を使い、試験が行われている最中に、外部に向けて試験問題を流失させれば、身元を割られることもなく、誰かが気が付いてくれる。親友の敵を討てる。そう考え、実行した。ところが、携帯を使ったカンニング事件として扱われる事になってしまった。おまけにカンニング実行犯として、数人が実行犯として事情を聞かれているという事になっている。ネタ風に書いた知恵袋でカンニング扱い報道されるとは。おまけに実行犯は受験生、未成年だ。これでは名前も出ない。つまりいくらでも偽装が可能ということだ。なんということだ。
男は飛ばし携帯を川に投げ捨て、全てを終わりにしようと思った。橋の上から携帯を投げ捨て、家に向かおうとすると、正面から、警察官が5名歩いてきた。後ろを振り向くと、すぐ後ろに警察官が立っていた。
その後、男の姿を見たものはいない。
1時間ぐらいかかったのか
そう、俺もまさか、純粋なカンニングだとは思えなかった。 今でも、本当は違うと感じている。 ここまで手の込んだカンニングなのに、携帯で足が付いたってのがあまりにも幼稚。 こ...
精神的に病んでいることを伺わせる情報があったんだから、 受験失敗しすぎて発狂→カンニングしてでも受かってやる という人間像が浮かんでもおかしくはないと思う。