2021-07-13

良くない受験参考書の見分け方

「わかりやすい」ことを売りにしている

そもそも中学以降の勉強は「わかりにくい」のです。中学以降の勉強は、日常体験できる現象のものを扱っているのではなく、その背後にある原理や、その原理を正確に記述するための概念を学んでいるのですから。「わかりやすい」本と言うのは、単にその部分をごまかしているに過ぎません。そういう本は、その場しのぎのテスト対策の役には立っても、学問習得するのには適していません。

問題の解き方」が主題になっている

数学物理の内容を解説するのではなく、入試問題を「図を書く」「条件を否定する」などの解法別に分類した本は、何の役にも立ちません。大学入試数学物理の内容が身に付いているかを問うているのであって、「入試問題の解き方を勉強たか」を見ているのではありません。

難問集

問題難易度掲載基準にしている本は役に立ちません。そもそも難易度掲載すべきかどうかと何ら関係がありません。簡単でも重要問題なら載せるべきですし、難しいが重要でないなら載せるべきではありません。

どうでもいい形式に拘る

主語は◇で囲みましょう」とか「キーワードに線を引きましょう」みたいな、明らかに内容と無関係なことに拘っている本。そういう本の著者は、このような所まで逐一指示しなければ本を読めない読者を想定しています。まともな受験生はそんな本の相手をする必要はありません。

裏ワザ」を推奨している

「瞬間○○」だとか「○○流」だのといった下らないものに勿体つけた名前を付けて紹介している本は捨てましょう。時間無駄です。

これさえ分かればいい

そんなわけありません。現実を見ましょう。

なんちゃって大学教科書

高校範囲を逸脱していることを売りにしている本を買うのは、お金無駄です。そんな本を買うなら大学教科書を買って下さい。考えても見て下さい。世の中には、プロ研究者執筆し、大学教育現場フィードバックを受け、改訂を重ねた本がたくさんあります。なぜ、大学教員より明らかに能力が劣る著者が書いて、しか高校しか読んでいない本を読む必要があるのでしょうか。

古すぎる

なぜ、わざわざそんな古い本を読む必要があるのでしょうか。「往年の名著」って、たか高校生向けの学習参考書ですよ。視野を広げましょう。もし大人になって受験参考書が「名著」とか言ってたらヤバい奴ですよ。

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