2021-03-20

マザコンは2種類ある

創作上のキャラクターの好きな属性としてのマザコンとか母性とかインナーチャイルドとかアダルトチルドレンみたいなそう言ったものについて考えてるんだけどマザコンは大きく分けて2種類あると思っている。

一つはオーソドックスな『母親愛情依存するタイプ

母親愛情を過剰に受け取って育ったり母親意識的/無意識にも神格化しすべての女性基準母親人間。二言目には「うちママはこうだったけどな」とか言うタイプ

わかりやす既存キャラクターで言うとドラえもんスネ夫がそれである

もう一つは『母親愛情を充分に受け取れなかった為大人になっても母親の愛を求めているタイプ

死別とかネグレクトにより本来子供のうちに得られるはずだった母の愛を得ずに大人になってしまい、いつまでも母の愛情を求めてしま人間

既存キャラクターを使って例を挙げると、その中でも母の愛を配偶者とか恋人に求めるタイプガンダムシャア母親本人に求め続けるタイプブレンパワードジョナサンだと思う。2作とも富野由悠季ですまなない。

私はこの後者母親愛情を充分受け取れなかったタイプマザコンキャラクターが好きだ。女性キャラクターだとエヴァアスカも好きだ。

普通子供は親から与えられる愛情を受けて育ち、成長とともにそれを受け取らなくなる。そしてそれを今度は恋人配偶者に貰ったり、自分が愛を与える側になったりして大人になってゆく。

しかしこのマザコンは年齢だけを重ねて見た目は大人になったけれど中身はいつまで経ってもママの愛を求める子供だ。

現にシャアは(ロリコン発症している為)年下の少女ララァを母になってくれるかもしれなかった存在として死に至るまで彼女の幻影を求め続けたし、自身父親を求めたクェスのことは受け入れられなかった。30も半ばをすぎていてこれだ(見た目は頼り甲斐のある大人男性シャアの中身がアムロにも引かれるくらい子供を拗らせているというギャップが好きだ)

ジョナサンのほうはもっと悲惨だ。彼は幼少期に多忙母親と過ごす時間を充分に得られなかった為大人になってもいつまでも母を求めている。ジョナサンの有名なセリフクリスマスプレゼントだろ!」にそれは凝縮されているが、大人になって自ら母親と離別してからもずっと子供の頃のクリスマスの悲しい思い出をひきずっている(彼の方は母親にも問題がありそれを指摘されたことで母親までも発狂してしまうのだが)

そんな悲しきマザコンたちが私は好きなのだが、この愛情を与えられた者、与えられなかった者、正反対の2者がどちらも「マザコン」という雑で大きなくくりで呼ばれるのが少し悲しい。かと言って別の呼称も思い浮かばない。

マザコンというとマイナスイメージが強い印象があるが、この悲しき愛を得られなかった大人たちは創作上のキャラクターとしてはとても魅力的だと思う。

  • 後者はアダルトチルドレンではないだろうか 別に父性であっても細やかな愛情であればよかったのだとおもう

    • アダルトチルドレンって、「子供なのに大人であることを強要されてきた人」のことであり、 子供なのはむしろ親(幼稚)のほう。なんですが。

      • それで愛情に欠ける家庭を再生産したり家庭そのものを忌避するんじゃ子供のままってことだろ http://www.yamanashi.med.or.jp/tsuru/onepoint/onepoint17.htm 愛情にかけた状況でもしっかりした愛情をも...

        • 「子供っぽい大人」の事ではないじゃないですか。字面でそう勘違いしたまま、いい加減な事を言う人が多すぎます。 もともと、問題のある家庭に育ってキツイ思いをしているのであっ...

          • 厳密には因果関係が証明されてないほうを信じ込んじゃったんだろうね 大事に育てられたアダルトチルドレンもいるよ

            • 家族のそれぞれは本当に複雑ですね。 それと、リンクありがとうございました。詳しくわかりやすかったです。

記事への反応(ブックマークコメント)

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