2020-12-27

父の一攫千金狙い体質がイヤ

うちの父は競馬G1レースがある度に友達の家に行って飲み会をする。競馬酒の肴飲み会をやっているわけである。よく考えてみると70歳を越えているのにそんな飲み会をやって新型コロナウイルス感染したらどうするのだという問題もあるのだが、父からそういう楽しみを奪うと家でゴロゴロして動画を見ているだけのYoutube廃人になってしまうので、とりあえずここではその問題はおいておくことにする。

が、父は全然競馬に詳しくない。まぁ付き合いで馬券を買っているだけなので、下手にのめり込まれるよりましかもしれないけど、年1回だけ「優駿」(JRAが出している競馬雑誌)を購入し、ときどきG1レーステレビ観戦するだけの私のほうが詳しいとはどういうことだ。昨日実家に行ったので、「有馬記念とはファン投票で選ばれた馬が出場するレースだ」と言ったら、「へぇ、そうなんだ」と感心していた。ある程度競馬好きな人主催しているんだろうに、お友達もそんな基本的情報を知らないんだろうか。今日有馬記念酒の肴にするために出かけているはずだが、いったいどんな馬券を買っているやら。

それなのに、WIN5かいってレース5本の1位を当てないといけない馬券を買って、「当たらなかった…」と凹んでいるので呆れる。そんなもん競馬予想のベテランでもそう簡単に当たらないし、それだからこそ当たった場合の払戻金が大きくなるわけだけど、なぜ大した知識もないのに、そういう大当たりを狙うのか。それだったらそれぞれのレースで1番人気から3番人気までどれが勝っても多少払戻しがある馬券を買った方が良くないか

競馬オッズ何だかんだ言って競馬ファンたちの知恵の集合体だ。自分パドックの馬たちの様子を見て「今日コイツ調子が良さそうだ」とか判断できる玄人以外にとっては、ある程度信じる価値のあるものだと思う。一番人気がレースに勝つとは限らなくても、2位とか3位に入る可能性は極めて高い。知識がないなら大人しくオッズに従い、それにプラスして自分の好きなジョッキーや馬がいればその馬券を買えばいいと思うんだが、父はなぜか大穴を狙う。玄人自分の目を信じて他人と違う馬券を買うのは自由だと思うけど、素人が真似をすると馬券が全部紙くずになるのが落ちだ。たぶん一番人気とかを買うと、100円が120円になったりするだけで儲かった気がしないのでつまらないのだと思うが、ろくに知識もないのに大当たりを狙おうとするのがおかしいと思う。

父は株もやっているが、ときどき謎理論発明してそれに基づいて売り買いをする。大人しく証券会社担当者アドバイスを聞くときもあるが、平日に暇があるとチャートに張り付いてやたらと売り買いしているらしい。父は「信用買いだから大丈夫なんだ」と主張し、私は信用買いというものがよく分かっていないしいちいち父の取引に付き合いきれないので聞き流すことも多いが、「この欲深老人が、いつか大損するのではないか」というのが心配しょうがない。現役時代はそこそこ名の通った会社管理職をしていたので、それなりの収入があったはずだが、今もその感覚でいられては困るのである。まったく困った年寄りである

  • 信用買いってクレジットカードの信用みたいなもので、手元資金より大きな金額を動かすことだぞ 勝てばいいけど負ければ即座に運用した金額が借金になる

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