2020-06-11

祖母が亡くなった時の話

しか7、8年前の話だ。

4月の頭、曾祖母の体調が悪いとの連絡が母の実家からあり、一家4人で急いで向かった。当時自分小学校低学年で詳しくは知らされなかったが、おそらく危篤だったのだろう。地元小学校ではその時期にお祭りがあり、行けなくなったことが不満だったのを覚えている。三回忌の際に同じことを母に言ったら、何か言われた記憶がある。怒ったのか悲しかったのか、多分両方正解だが、何を言われたかは覚えていない。その程度の記憶だと認識してる自分気持ち悪い。

車が母の実家に着いたのは夕方と言うには遅い時間だった。曾祖母リビングの隣の部屋で、介護用ベッドに横たわっていた。家に着いてすぐに風呂に入らされ、間もなくベッドに潜り込んだ。風呂から入る前に「寝る前にひいおばあちゃん挨拶しておきなさい」と父に言われた。

祖母の元へは行かなかった。

兄と間違えられるのが嫌だったからだ。今考えたら、見分けがつかないどころか言葉を返すこともできなかったかもしれない。ただ父にバレて怒られないか不安だった。

次の朝、曾祖母は死んでいた。6時頃に息を引き取ったそうだ。あまり苦しむことは無かったそうなので、良かった、と思った。あまり悲しくは無かった。物心ついた頃から祖母はかなり衰弱していて、話すことが少なかったからかもしれない。だから、昨晩話しかけなかった事に対して罪悪感を覚えることはあっても、曾祖母申し訳ないという気持ち(視点?)は無かった。悪い事だとは思っているが、今でもその気持ちは湧いてこない。

その後、「きちんと挨拶はできたか」と聞いてきた父親に、できたと嘘をついた後のことはほとんど覚えていない。通夜だか葬式だかで出てきた刺身が美味しくて、母の分までねだった事くらいだ。

こうやって書いてみると、随分と酷いことをしていたと思う。当時はまだ幼く、他人気持ちや人が死ぬということを微塵もわかっていなかったからかもしれない(今となっても分かっているなどとは口が裂けても言えないが)。今同じことがあったら、絶対に、絶対にこんなことはしないと言い切りたい。年齢のせいにしたいからだ。この悪行を風化させたいからだ。

この話を誰かにするつもりは無い。親には言えるはずも無い。友人には、もしかしたらどうしようもなく不安になったら(つまり所謂メンヘラになったら)同情欲しさに言ってしまうかもしれない。そんな自分にはなりたくないが、もうなっているかもしれない。この日記を書いたのは、もしかしたら自分はあの時のまま、失礼で最低な人間なのかもしれないという、思春期特有漠然とした恐怖が拭えなかったからだ。

もしここまで読んだ人がいるのならありがとう。年端も行かない子供の、言葉遣いも中身も拙い文章を読んでくれたことに、感謝します。

  • 14歳以下はこんなサイトにくるな 殺人犯だの脅迫犯だのがうろちょろしてるんだから 開始時によまされる規約にも親の同意取れってかいてあっただろ

  • 二十歳前でこれだけ自省できれば大丈夫だし心配いらないよ。 自分の場合は30過ぎても40過ぎても10年前の自分のアホさ加減に驚き呆れる。こんな信じられないことをしていたのかと。

記事への反応(ブックマークコメント)

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