まず大味に言えば「バカに政治をさせるとツケはこちらにくる」ということだ。
勿論、橋下がバカに見えるように仕向けたのはメディア側だろう、でもそこから本当にバカになってしまったのは残念なところだが。
しかし、今回の投票結果は民衆としては良過ぎるくらい良い結果ではある。「我々は考えるに考えた上で反対している」という感じが出ていて対立候補や維新の有象無象の行ってきた「お前等はバカなんだからうち等を選べ」という答えには容易に導けないところがなかなかに良い。
それを世代間で意見が割れた、と論じたいマスコミにはストレートにちゃんと表現しろと言いたい。「この戦いは弱者を見放すか、そうでないかの戦いだった」と。
世代間で意見が割れた、ということは無い。むしろ70代以上以外はどっこいどっこいの結果に終わっている。それでも70代以上に反対が多かったのは何故か。
それは地域別で賛成多数か反対多数かを分けた画像を見れば察していただけるであろう。生活保護者、老人、そこから導き出されるのは社会的弱者だ。
此度の大阪都構想に賛同する人はとても精力的な人間が多かった。「なかったら作ればいい」「○○ならば△△すればいい」みたいな答えがすぐに出せる人たちだ。つまり、彼らは大阪が破壊の一途を辿ったとしても「面白い」と思ってなんとか建て直すつもりでいたのだ。たとえそれが土台無理なことであったとしても、だ。
じゃあ逆に弱者とされる方々はどういう思考だっただろうか。「あれこれ手続きがめんどくさい」「なんだったら生活保護無くすつもりなんじゃねえか」そんなネガティブな思考に飛び込んでくるのが「『わからん』かったら反対」だったりするから面白いものだ。
というか、窮地に立たされた人間ほどどうして窮地に立ったか理解していないものは居ない。だから弱者にとってこの言葉は救いの他なかった。「ワシは橋下さんの仰ることは(わかるにはわかるけど理解したくないから)『わからん』から反対じゃ」というロジックが展開できるから。
それに対し維新陣営が出す救いの言葉は無かった。むしろ一辺倒に「賛成に入れてください」だった。多分ここで負け戦を確信した人も居るだろう。
しかし、反対陣営が次に繰り出した手は悪手だった。チラシ配りという名の印象操作が行き過ぎて「無効票も賛成となります」という嘘を記入してしまったのだ。
現状を見てもらえば理解できる通り、無効票は賛成にはならなかった。無効票は反対一派のものとなった。その時点で「WeSayNo!」は虚偽の集団と成り果ててしまったのだ。
此度の投票率は66%を越えて、無効票は33.1%程だった。その33.1%を求めてクーデターが起きることは無い。起こしてもアホらしいから。
そうして、残った結果は現状維持、ではなく民衆が変革へ向かう第一歩を進めようとしている、なのだ。
どの政治屋も二の足を踏んでしまっていた。どのマスコミも反対に力を入れていた。
しかし、民衆の3分の1は破壊を願った。改革には程遠い破壊を願った。3分の1にとって現状がクソッタレだという証明に他ならないのだ。
もしくは、それ以上にもなり得たし、しかし、それ以上にお粗末な政治家が先頭に立ってしまったため反対しておいたのだろう。
それは反対派も同様だ。私自身、反対派の中にしっかりとしたプランを持って反対している人間が居ることは理解していた。が、それが表立って言い合うことはなかったのだ。ただ覚えているのは「賛成に入れてください」または「反対に入れてください」だ。
そして、出遅れたように市外の人間が「大阪府無くなるのか」などとほざいている。
それこそ今更な話である。そんなにイヤならお前があの人気者をぶち倒しやがれとは思う。でも行わない。市外だから。可哀相って言うだけ、市外だから。
そういう人間に比べて言えば再三申しているとおり民衆は優秀だった。
それを細かに分析しても、本来根差している弱点の部分が今回の敗因であると、今後国政においてネックになってくる部分であると示してあるのだ。
我々は社会的弱者に、明確な答えを示さなければならない。「君はそのままではいけない、だから君がそのままでいるなら我々の答えに従ってもらう他無い」と。
社会的弱者は我々に、明確な答えを示さなければならない。「私はこのままでいたい。けれどこのままでいられないのなら別の心地よい世界に連れて行ってもらわなければならない」と。
そうしてお互いに「バカな政治屋」に対して処置を施さなければならないのだ。何故なら「我々の望む答えに導く力が無いのだから。」
橋下陣営関係者、選挙に負けて発狂の巻
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