■あこがれ亡き地
強烈になにか、だれかにあこがれた経験がない。今もない。大前研一にも稲森和夫にもまったくあこがれない。あこがれは前を見る、上を見上げる力だ。気楽に一歩を踏み出せる、それを繰り返していける原動力だ。近づいている体感は微分した瞬間に満足を与える。
と想像しているが、あこがれたことがないのでわからない。なにかをめざしたこともない。世にあふれるライフハック系、意識高い系、自己啓発の大本となる原動力は「こうなりたい」「ああなりたい」という無邪気なあこがれなんだろう。夢中に勝てない、とは誰の言葉だっただろう。これまで夢中になったこともない。
あこがれることにあこがれる。
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