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2013-10-06

こうして俺は金持ちになった

かつて俺は、金持ちになりたいと思い、金持ちになる方法的な本を読み漁った。

だいたい「うまいこと投資すれば金持ちになれるよ」と書かれていた。

勘のいい俺は、投資技術を高める方法さえ見付ければいいんだと仮説を立て、Googleを走らせた。

すると、「割安で、成長性、安全性の高い銘柄に長期投資しましょう」こんな話に多く触れた。

なるほど簡単じゃないか。と思い、その日のうちにアイフルへ行き、100万ほど調達した。

とにかくあらゆる企業決算書を片っ端から睨みつけ、10連続ROAが6%以上の企業、現時点でPER平均倍率100%未満の企業当座比率会計発生高で無理がない企業を洗い出した。

世界的に有名な企業なのに、当座比率チェックで死んだ企業はいっぱいあったし、世界時価総額トップを走るエクセレントカンパニーの多くも会計発生高を見るともやもやする事をやっていたとわかった。これじゃ希望銘柄なんて見つからいかもと思ったが、N天堂、T薬品、S越化学、Dイキンあたりは条件をクリアしていた。すげえ。

そのうちの3社に対して、100万にフルレバレッジをかけて分散投資した。その翌日にリーマンショックの初動により一撃で追証市場から強制退場+見たことないぐらいのすごい額の借金を喰らった。

なるほど。投資技術を極めていたかもしれないリーマンブラザー証券経営陣でも、この一撃で全滅していると考えると、投資技術を極めたといえる状態は実在しないのかもしれない。

ウォーレン・バフェットですら、この後、自分投資方針を曲げて(結構曲げている)ゴールドマンに接触しているところを見ると、ゴールドマンディーラーカード配っている市場だったのかも知れない。

そう考えながら、アイフル電話に怯える生活の中で、銀座お見合いパーティーで金持ちお嬢様出会い結婚して金持ちになった。簡単だった。

 
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