はてなキーワード: 埼玉県産とは
「感動のバス話」がいろいろと話題になっている。
http://d.hatena.ne.jp/the-world-is-yours/20130320/p2
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http://d.hatena.ne.jp/hagex/20130321/p11
この話の真偽について考察し、それを元にこの話を批判するものもいくつかあるのだが、この話の真偽ってそれほど重要だろうか。
この話を嫌いだからと、その嘘っぽさを利用して批判しているだけではなかろうか。
なぜこの話が嘘だとよくないのか、Hagexさんは次のような例を出して説明している。
例を出して考えてみよう。
アナタはお肉屋さんに行って、500グラムの牛挽肉を注文する。自宅でハンバーグを作って食べると、それはそれは大変おいしかった。
翌日、お隣さんから「アナタが行ったお肉屋さんは、牛肉と偽って犬の肉を販売していたわよ」と教えられたら、「え、犬の肉だったの!? でも美味しいから別に問題ないわ…」と答えるだろうか? 多くの人は怒ってお肉屋さんに文句を言いに行くだろう。
しかし、それで文句を言うのは「犬の肉を食べたくない」からだろう。
たとえばこれが「埼玉県産なのに千葉県産と偽って売っていた」だったらどうだろう。
そこまで怒らない人が多いのではないだろうか。
また、たとえばこれが笑える体験談だったらどうだろう。
それが嘘だったからと言って、文句を言う人が果たしてどれだけいるだろうか。
Hagexさんはこうも言っている。
Facebookは、実名でやっているせいか「おりこうちゃん」ぶる人が多い。
カンボジアで経験した少女売春の話やシリアの爆撃でバラバラになった赤ちゃんの死体写真をシェアする人は少ない。
お手軽に「ちょっと良い自分」をアピールするために、ぴったりのアイテムが「イイ話系のネタ」だ。ソースが信頼できるのであれば問題ないが、今回のような「胡散臭い… いや嘘、もしくは盗用」のネタをシェアするのは、「ちょっと良い自分」どころか「私は情報音痴です」と公言しているので、気をつけよう。
こんな話ばかり広めてくる人がいたら、その話が本当だろうと嘘だろうと私はうざったらしく感じてしまうと思うのだが、他の人は違うのだろうか。
ちなみに、私自身はこの話が大嫌いだ。
だがそれはこの話が嘘だからではなく、この話に出てくる母親グループがした「自らを正義と信じて"悪者"をいじめる」というのと同じ構図が、この話自体にあると思ったからです。
この話が本当だろうが嘘だろうが私はこの話が嫌いだ。
だから、この話が「いい話」として広められることへの嫌悪はある。
しかし、その「嘘っぽさ」をことさらに問題とすることには違和感があるし、問題の本質をわからなくさせてしまうのではないかと思う。