2024-10-10

日本スゴイ番組のどこが嫌か

あいった番組製作される背景にどんな政治力学が働いているのか私は知らない。それこそ保守団体肝煎りだったりするのかもしれない。

世界中どこでもやっているような企業努力をわざわざ外国人を連れてきて見学させてスゴイと言わせるみみっちさは、それだけでも馬鹿馬鹿しい。

でも私が日本スゴイ番組を見ていられないのはもう少し別の理由もある。

 

ある世代から上の日本人は、かつて日本がいくつかの重要な分野で世界トップランナーだった時期があることを知っている。

その頃、日本がスゴイことなんて言わずもがなだった。

ひとりひとりが無意識に誇らしく感じこそすれ、わざわざひけらかすようなムードはなかった。

ソニーコロンビアを買収したり三菱ロックフェラーセンターを買収したりするのを見て、むしろあんまり派手にやってくれるなよ…」と思っていたくらいである。

 

その世代の一員である私が現代日本スゴイ番組を正視できないのは、

「こんなにまでして鼓舞しなきゃならんほど日本凋落たか

という思いかである

日本スゴイ番組存在によって、逆にいやおうなく日本凋落意識させられてしまう。元気があった、パワーがみなぎっていた、希望と自信に満ちていた時代が「すでに過ぎ去った」ことを見せつけられているようなのだ

この感覚は、たぶんアフターバブル世代にはわからないだろうと思う。とにかく、さびしいものなのだ

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