2024-07-14

江副浩正氏の功績に関して(リクルートスカラーシップ)

90年代末期の江副浩正社会的イメージといえばそれはそれは酷いもので、反社会的人物の最たるものと思われていたが、当時より彼が行なっていて慈善活動として奨学金事業があるのでそのことについて書いておきたい。

リクルートスカラーシップ学術芸術に秀でた人物に対して無償奨学金提供するというもので、今は多少異なっているようだが、当時はオペラ建築心理学の各領域で年間6人程度が対象となっていた。当時はまだ有望な学生だった私も、この奨学金受給者として選定され、2年間の間、毎月十万円もの支援をしていただいた。

残念ながら、能力モチベーションにも欠けていた私は、その後、その分野において芽を出すことは叶わず、別の領域でひっそり生きているのだが、大学院進学後の困難な時期に得られた支援によって、やはり私自身の糧になっているという思いがある。財団からOB学生に対して,毎年色々とコンタクトがあり、落ちこぼれの私は総会などにも一度も出席したことはなく、ただただ恥ずかしいという思いをこの20年間以上積み上げてきたが、この歳になって、非才の私を支えてくれた支援に対する思いはどんどんと強くなる。

思うに奨学金事業というのは「成功率」の非常に低い営みであり,金を渡しても私のように音信不通となってしまい、そのリターンが不明となるケースも多々あると思うが、そんな時でもその支援というのは決して無駄ではない、と各種基金設立者関係者の方々には伝わってほしいと思う。こんなことをここに書いていても仕方がないので、今年は何らかの形で事務局には連絡を取るか,あるいは当時に受けた支援金額の何分の一かでもリクルート奨学金か、あるいはあしながなどの他の基金に対して寄付したいと思っている。

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