誰しもプレイヤーになるか文脈を理解するか0の状態でしかフラットな判断は出来ない。
だからこそなんとなくでも優劣を文化内でフラットに持ちやすい。笑わす事も嘘をつく事もあるから。
ただ音楽だけは創作が著しく難しく文化の本質的な理解は特定の人間が楽しむものに留まっていた。ある時期までは。
それは評価軸が文脈内での価値ではなくどれだけ多くの人間がその音楽に価値を見出しているかと言うものに変わったという事だ。
それは群衆というマスを数字として見るという事を指し、音楽はそれに傾倒しすぎた。つまり音楽は文化ではなく政治になったのだ。今や国内での音楽は自分の主義や価値観を提示するものから他人の主義や価値観をブーストする為の物に変化している。それはどんなアーティストでも同じく。
今後の音楽がどうなっていくかはわからない。わからないけど自分達はかっこいい、自分達は優れている、と言う幻想に縋り、そこに人を縛り付ける時代はロジカルで商売上手な人々に打ち破られてしまった。