2023-07-31

福祉人権ではない

道徳や人道、思いやりは人権ではない。福祉とはあくまで人道的な手段であって、人権を守ることではない。

人権とは「国家から自由であること」である国家によって奪われてはいけないもの人権である


生存権を守らなければならない」とはどういうことか。

人間が死なないよう、国家人間守護しなければならない」という意味ではない。「国家の仕組みによって死に追いやられる人間がいてはならない」という意味である

福祉によって人命を救うことは、それ自体生存権を守ることではない。単に、国家という共同体本質福祉なのである国家のあらゆる行為福祉を守るためにある。警察福祉である軍隊福祉である

福祉がないか問題なのではない。福祉は常に国家と共にある。国家とは福祉である福祉平等ではないか問題なのである平等破綻することがあれば、それは国家による依怙贔屓であり、それは構造上「国家によって生存権が脅かされた」と解釈できることになる。


障害者人権を守らなければならない」とはどういうことか。

障害者は弱い存在なので、守護しなければならない」という意味ではない。「マイノリティとして虐げられてきた障害者が、国家によって奪われてきた権利を取り戻さなければならない」という意味である

盲目人間盲目なりに、視力以外の四感を用いて周囲を把握することが出来る。もしも国家盲目人間だけで作り上げられていたならば、盲目人間のために最適化された文明が発展していたであろう。

右利きの人間のために最適化された社会では、左利き人間障害者である

色弱」という言い方は正確ではない。彼らはマジョリティには区別できない色の違いを区別することが出来る。

人間は翼を持たない。鳥から見れば人間障害者であろう。しかし、人間に翼は必要ではない。翼を持たない人間マジョリティであり、翼を持たない人間のために文明最適化してきたかである

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