在庫を増やすことは効率性の低下につながる。このことがわかってない奴が多い。
あなたはコーヒーを毎日飲む。だからコーヒー豆を余分にストックしておきたいと思うかもしれない。だが、コーヒー豆は時間と共に劣化する。現時点で千円分の価値を持つコーヒー豆は1週間もすれば酸化によってクオリティが低下する。そのクオリティが低下したコーヒーの価値が800円だとすれば、あなたが2週間後にそのコーヒーを飲むのだとしても買いだめによって200円を失ったに等しい。その200円は財布から直接失われたわけではないので痛みを感じるわけではないが、生活クオリティを200円分下げている。また言うまでもないが、買いだめしたコーヒーが飲めなくなるまで劣化してしまった場合は捨てざるを得ないので、その場合は分かりやすい形での損失となる。
とはいえ、買いだめをする奴はコーヒー豆のようなものではなく、トイレットペーパーやボールペンの替え芯のような、価値が明確に下がらないものを買いだめしがちである。例えば、トイレットペーパー二千円分を買いだめして、家の倉庫に放り込んで1年間置いておいたとする。この二千円は、本来であれば現金としてあなたが自由に使えたものであるが、トイレットペーパーとなっているがために、用途が限定された塩漬け状態である。極端な話、その二千円を投資に回せば投資からのリターンが得られたかもしれない。その意味において、現金から得られるはずの利便性や可能性が失われたのである。また、単純に買いだめをすることによって、モノの保管コストが発生することもある。あなたがトイレットペーパーを保管している物置はそれ専用に新たに購入したものでないにせよ、有限の物置スペースを占有していると言う意味でモノの保管はタダではない。
しかし買いだめをする連中は、買いだめをする。彼らがなぜ買いだめをするのかと言うと、ものを使おうとした時にそのものがないことによる不利益を受容できないからである。この不利益のことを機会ロスという。
極端な二元論を言うならば、在庫効率性を追求することは機会ロス発生リスクを高めることになり、その逆もまた成り立つ。要はバランスである。バランスが狂っている奴は、そのバランスに対する認知が崩れていて、一方のリスクを過大評価している状態になっているのだと考えられる。
どうでもいいけどトイペは普段から買いだめておけよ 日本人はどうせ何かあったらまた買い占めに走るんだから
実家の物置とか保管費タダでしょ
道路を倉庫代わりにしてJITを強いるトヨタのせいで日本が滅びるって話?