とても優しく周りの雰囲気がよく読める、
本当に賢くていい子でした
去年の6月頃に肝臓を悪くしてから何度も体調を崩し、その度に頑張って元気になってくれました
私もその頃からは覚悟を決めて、できるだけ長く彼女のそばにいてやろうと思いました
数日前からご飯も食べず、ずっとぐったりしていて、息も荒く苦しそうでした
少しでもその苦しさを取り除いてやりたかった
最期は、病院に連れて行ってくれた私のおばあちゃんの腕の中で息を引き取りました
ごはんをほしがる声も、なでろとせがむ小さい体のやわらかい皮膚と毛並みの感触も、わたしのとなりで寝息をたてて寝ている時のアーモンドみたいな香ばしい香りも、白濁した目でこちらを優しく見つめる眼差しも、もうそこにはありませんでした 硬く強張り冷たくなった体だけ残して彼女は去ってしまいました
14年のうち、本当に彼女と関わったといえるのは、もしかしたら私が2020年に帰省して
人間と動物は近いようで遠い存在だとずっと感じていました 本当の意味で分かり合えることなど、傲慢とさえ感じていました
たとえそれが私の傲慢であろうとも、ただのエゴであろうとも、それは私の中にずっと残り続けると思います 私はそれを彼女の形見として残していきたいです