ただパトリオットというミサイル迎撃システムは非常にコストが嵩むもので一発の砲弾がとんでもない金額だというのは知っている。
またパトリオットを配備してウクライナ軍が運用できるようになるのも最大半年程度の時間を要するということも報道で知った。
つまり、これは連日ロシア軍によって行われるウクライナへの通常弾によるインフラ攻撃への対処ではないということだろう。
もちろん配備されれば通常弾への防衛も必要ならば行うだろうが、
真の意図はロシアに対して核攻撃を実行しても必ずしも成功するわけではない、
という防衛力を示すことと、実際の核攻撃を迎撃することにあるのだろう。
ただ単にウクライナが欲しい欲しいと願っただけでは与えれるものでもないし、政治的パフォーマンスとして供与するには高すぎる兵器だ。
とするならば、それは核攻撃への備えであり、つまり米軍はロシアの核攻撃が現実のものとして「ある」と分析しているのだろう。
ここまでこの戦争に対する米国主導の兵器供与は戦いの進展を読み尽くしたかのようにある段階をひとつひとつ予測して行われているのは間違いない。
その中でウクライナからの供与要求に対して渋い顔をしていたパトリオットをこの段階で受け入れたというのは近々ではないがこの先ロシアが敗北する展開を予測した上で、その際の核使用への備えとする意図によるもののはずだ。