巷で話題になりがちな「公共スペースでのオタクくん向け広告(以下、オタ広告)」についてだ。
結論から言うと、自分としてはオタ広告を出すのはやめて欲しいと考えている。
でも、それはオタ広告が気持ち悪いからとかそう言うわけではなく、
オタク文化を衆目に晒すことによって余計な争いの種を産みかねないと思っているからだ。
自分はアラサー世代の「オタクが世間に受け入れられるかどうか」の分水嶺の時代を生きているオタクだ。
15年くらい前までは、オタク趣味と犯罪が軽率に結び付けられて報道されたり、
イカニモなオタクを特集して「珍獣特集」のようにテレビで紹介されたりなんてことも結構あった。
って無意識下で怯えていることに気付いたんだ。
当然、今と昔でオタクに対する認識が急速に改められているのも肌で感じてはいるものの、
「オタクは陰に隠れて、波風を立てないようにこっそり活動するもの」って精神が抜け切らないところがある。
表現の自由戦士たちは必死にある一定の活動家達からオタ広告を守ろうとしているみたいだけど、その活動にイマイチ賛成し切れない自分がいる。
表現の自由を守るためと言って、多くの人の目に触れるようなところにオタ広告を置くことは本当に正しいことなんだろうか?
オタクはオタクとして、自分達のクローズドなサークルで趣味を楽しむべきと言う考え方はもはや古臭いものなんだろうか?
山手線のラッピング車両でさえもやめてくれって思うし、ちょっと前だとデレステの駅広告だってやめてくれ(担当を人目に晒したくない&目が吸い寄せられて周囲にキモがられそう)...
ああ古いな。 お前が隠したいのはオタクではなくお前自身だし、お前はお前を許したほうがいい。 皆もうそうしている。