その老婆は物売りらしく、怪しく思えて俺はすぐに立ち去ろうとした。
そうしたら老婆は言うんだ。
「ブクマ、欲しくないですか?」
思わず俺は足を止めてしまった。老婆はニヤッと笑った。気味が悪かった。
俺は数年前から増田をやってて、結構投稿するんだがブクマがついたことはほぼ皆無だ。
だから注目を集め、バズっている増田を見るといつも羨んでいた。
そんな折、老婆は俺の心の中を読んだかのようなことを言うので驚いた。
老婆は俺に言う。
それはお守りのように見えた。神社で売っているような、何気ないお守り。
そう思って断ろうとした矢先、老婆は先に口を開いて俺に言う。
「もし効果が無かったら返品してもらって構いません。もちろん、御代も全額返金いたします」
気の迷い、というやつだろう。退屈な毎日に退屈し切っていた。
「…本当だろうな?」
尋ねると老婆は大きく頷き、俺は財布に手を伸ばしていた。
驚いた。
内容は本当にくだらない、酒に酔って書いたものだ。
正直うれしかった。こんなにブクマをもらったのは初めてだったから。
そして俺はマウスの傍に置いた例のお守りを見た。それでもまだ半信半疑だったけれど。
驚いた。
これはもしや本当に…
俺はその後もいろいろな投稿をしてみた。
政治的なもの、三文記事的なもの、フェミ的なもの、ネタ的なもの――
どれも、大量のブクマがついていた。
世の中には、まだ不思議なことがあるのだと俺は思った。
だがそうした喜びは最初だけだった。
恐ろしくなったのだ。
何を書いてもバズる、それが如何にくだらない内容であろうと、どうでもいい内容であろうとも
大量のブクマがつく。
正直異常だった。意味が分からなかった。変なことを言っても承認される。それも絶対に。
それは本当に異常で、俺がおかしいのか、それともブクマをつける奴らがおかしいのか、世界がおかしいのか…
俺には分からなくなっていた。
だからこれを書いている。
だがそれでいいのだ。
俺はこの結果を持って、老婆に例のお守りを返品するつもりなのだから。
このお守りを持っていてもブクマつかなかったですよ。
そう言いながら俺はこれを見せるつもりでいる。
これが返品の証拠になるはずだ。
だが、それでいいのだ。
週刊ストーリーランドって番組あったなぁと思い出す内容だな。オジサン懐かしいわ。
アンテン様からアンテン様抜いたらただの趣味が悪い話じゃん。 味のないガムを「クチャクチャ出来て楽しい」ってありがたがるのはスラムの子供か食い過ぎのデブだけでしょ。
赤猫とアンテン様が毎回ブクマに上がってくるの謎なんだけど はてな出身者が書いてるとかあるのかな
ダンダダンとハイパーインフレが上がるのも謎やでという話
ダンダダンとハイパーインフレは面白いだろ アンテン様は味わい深いだろ
ダンダダンとハイパーインフレはノリについていけなくなったやでという話
はいはいフルットのパクリ
一ヶ月も前の話をするなよ
2022/10/24 11:00現在、ブクマ13。少ね~~~~~
「高菜、食べてしまったのですか!?」
AIに 「妙な物売りの老婆に呼び止められる面白い話を聞かせて」 って言ったら無限に俺だけの週刊ストーリーランド〜謎の老婆編〜が楽しめるじゃん!