トランスジェンダーの戸籍変更は生殖腺を永久になくすということで断種が前提になっているらしい。
ftmかつ閉経してるような人間なら手術なしでこの要件を満たし実際に戸籍変更を果たした例もあるそうだが、代理出産は可能なのでもし代理出産する人が現れたら要件はさらに制約がきつくされる(つまり徹底的に断種しようとする方向に極化する)見込みらしい。
しかし考えてみてほしいのは、「生殖腺を永久になくす」という条件は明らかに、性器を破壊することは不可逆的行為であるという現代の医療水準のなかで意味を成すものであって、もしも性器そのものを再生医療かなんかなんかで作り出し自由に移植もできるようになったら、この条文は意味を成さないと思われる。
性自認にこだわりはなく出生当時の戸籍を変更することに興味のない人間が、未来には気分に応じてカジュアルにファッション感覚で戸籍とは異なる性別の性器に取り替えたりすることがありえよう。
そうしたとき、戸籍の変更は求めないという人なら自由に生物学的に男としても女としても子を成すことができて、戸籍上の性別を変えたいというトランスジェンダーは断種を強いられるというのは、不平等と認識されないのだろうかと思った。
そういうことになっているんだ。卵子は難しいが精子は保存がきくので、体外受精はできそう。自然性行で妊娠する自由を奪っているとは思う。