https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/kishanote/kishanote39/
元記事の内容とは直接関係がないことだけど、ブコメで散見される「批判と誹謗中傷は異なる」「批判は批判として受け入れるべき」みたいな論調について、それって難しいよねって思う。
例えばこのようなブコメがある。
「批判と誹謗は明確に分けるべきだし、批判すらされたくないのならデモ企画はやめとけって話では」
最初に言っておくと、批判と誹謗中傷は分けるべき、誹謗中傷はダメだが、批判をする自由はあるはず、といった主張に対しては、全面的に賛成する。
ただ、それを受ける側が批判を正しく受け取ること、さらにはそれに対して建設的・論理的に反応することは結構難しいなと思う。
批判を批判として受け取り、建設的な意見を交わすことができればそれが一番良いのだろう。
例えばネット上で以下のようなやりとりがあるとする。
「私は~~~と思う。」
「XXXはより難しい問題があります。例えば・・・だとか。正しくはYYYすべきではないでしょうか?」
でも実際は
「私は~~~と思う。」
「馬鹿なの?」
「あたまおかしい」
「は?***はどうすんだよ」
「勉強不足だね」
この状況で「いえ、***は解決できます。なぜならXXXなので。」と答えるのはなかなか心理的にハードルが高い。
「XXXって馬鹿かよ」
「やっぱりあたまおかしいやん」
「・・・はどうすんだよ」
「XXXはより難しい問題があります。例えば・・・だとか。正しくはYYYすべきではないでしょうか?」
「燃料投下するとか悪手」
このように追撃を受けてしまうと「なるほど、検討してみます。」となるのは非常に難しい。
建設的な議論をしたいなら批判側にも求められるルールとマナーがある。 「相手の主張に対して反論し、個人攻撃をしない」 これをやらない奴には建設的な議論はできない。
人格否定とかがなく論理的に批判されても、受け手がそれを正しく受け取るのが難しいって話ね。
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