くだらないことだけど書く。
私は学区外の幼稚園に通っていた。クレヨンしんちゃんに出てくるようなバスに乗って毎朝登園していた。
周りの仲いい子は幼稚園が近いからか、皆ママチャリの後ろに乗って登園していた。
卒園が近くなって、皆は幼稚園の近くのK小へ通うことがわかった。けれど何故か私だけS小に通うことになっていた。
1番仲の良かった千景ちゃん(仮)もK小だった。千景ちゃんは「ランドセルは水色を買ってもらうんだー!」なんて言ってた。
親に「私も水色がいい」って言ってたけど、「水色のランドセルはいじめられるよ」の一点張り。そしていつの間にか遠くに住んでいる祖母が勝手に決めた赤いランドセルが届いていた。
私は「ランドセルを選ぶ」というイベントがないまま、希望ではない色のランドセルを無理やり背負うことになった。
ある日、母が運転する車の助手席に座っていた。ふと「あーあ。K小行きたかったなぁ…」と呟いたら、上から母の手のひらがバチンと降ってきた。
「そんなこと言うなら、他のママの子供になれ!!!」と怒鳴られたの覚えている。怖くてそれ以降は「K小行きたかった」なんて言ってない。
数年経って、何気なく「なんで学区外の幼稚園に通わせたのか」母に聞いてみた。そしたら「ママ友付き合いが嫌だったから」らしい。
でも未だに母は幼稚園のママ友と交流がある。コロナ前は同じクラスのママ友と飲みに行ったりしていた。母曰く、「こんなにママ友付き合いが続くと思わなくって!」らしい。同じクラスのママ友たちのLINEグループもあるらしい。
正直、ふざけんな。としか言いようがない。
私は卒園してから千景ちゃんや皆に会えてない。私はみんなに会いたいのに。なんで母親だけは会えているんだろう。
この前成人式だった。
「○○見て!幼稚園の子、みんなで集合写真撮ったみたいよ!」と母がLINEの画面を見せてきた。
みんな面影があった。懐かしいなと思った。
幼稚園の子たちは今だに交流があるらしい。楽しそうに笑っている写真を見て私は悟った。
「もし私がみんなと会っても、みんな気まずくなるだけだな。」
結局、S小に入学したけど、皆ほとんど同じ保育園から上がってきた子ばかりだった。少し友達ができたけど、仲良しグループは私以外同じ保育園。保育園の話はついていけなかった。
成人式もS小の区域で集まったけれど、正直あまり楽しくなかった。
どうやら転校してしまったらしい。
本当はK小に行きたかった。千景ちゃんや他の友達と一緒に「そういえば幼稚園の頃はさぁ!」なんて話したかった。
千景ちゃんと同じ小学校へ上がれば、もしかしたら連絡先の交換とかできて、交流があったかもしれない。
本当は水色のランドセルを背負いたかった。千景ちゃんと同じ色のランドセル。違う小学校へ通うから、せめて同じランドセルの色で繋がれればなって思っていた。
本当に大好きな友達だった。
会いたい。本当に会いたい。
でももう会えないと思う。
学区違うと最初でつまづくよねー 親側からはママ友リセットできていいという意見も多いみたいね