2022-01-26

設定よりも普通の部分を見ろ。

漫画アニメを語るマニアに対する違和感だけれど、「マニアは設定を見てツッコミを入れる」が、実際に気を使うのは、もっと別だ。

普通に違和感なく作品を見れるというのはプロの技があるからだ。

プロの技というのはそういうところに出るとおもってる。

設定としての世界よりも、その世界キャラクター普通に地面に設置して、飛んだり跳ねたりする際に、きちんと生活し、あるいて、椅子に接地してた座って立つことのほうがよっぽど難しい。

でも、マニアはそういうところまではなかなか語ってくれない。

世界観設定、ストーリーキャラクターしか見てない。

そういうところを自然にやる辺りにプロの技がある。

他の言語化しにくい語りにくい要素は「クオリティがすごい」という言葉を使いたがる。しかし、そのクオリティすごいのかまではなかなか見てくれない。

実際にどこがどうすごいのか、プロの技のラインにまで踏み込むのは難しい。

「構図がすごい」と言うのが自分は精一杯だった。

お客さんとしてはそれでいいのだとも思う

しかし、キャラクターが家の中にきちんと立って座るのにも、プロの技があり、歩くにも技がある。

科学設定よりも、シーンのつなぎ方や、背景の建物人間が住めるか、キャラクターが歩いて動けるか、ごまかせているか

実際にものを作るようになると、マニアは色々語ってそれはそれで楽しいことだと思う。が、同時に、作品を成立させている部分は、マニアが語りたがるところとは別だったのだとおもう。

ラーメン発見伝の「情報を食ってる」になりがち。

ラーメンハゲの苛立ちというのはそういうところにあったんだろうと思う。

マニアが一番語りたがるのは

1 現代社会との関わり

2 設定・世界

3 ストーリー

4 キャラクター

という順番。

でも実際に、作品というのは、複雑ないろいろな要素が絡み合って、いる。

自分もそういうマニアなのだが、好きが高じて作ることに足を踏み入れてしまい、過去マニア自分を消し去りたい。

自分が当たり前に受け入れて問題にもしていなかった「人が住める家にキャラクターを配置して違和感なく見せる」という当たり前の部分というのは、まったく気にしていなかったのだが、プロの技が必要だった。けっこう大変だ。

普通に見れるということが、そもそもプロの技だった。そういうところが見えていなかった。

はずかしい。

あんまり重箱の隅をつつくな。特に若い人は。

年齢をがいってる人はもう無理だが。

特にクリエイターに憧れてる人はやめろ。

実際にものを作るようになったら黒歴史になるぞ。

  • 作る立場にならないと気が付かないマニアックな部分は山ほどあると思う。 であれば、本当にその作品のマニアになりたければ、皆が作る側に回らなきゃいけないかというと、当然そん...

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